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新興市場見通し:中小型株物色の流れだが相場全体の地合い悪が重し、テモナがIPO  4月01日15時27分

先週の新興市場では、外部環境の不透明感から日経平均が週末にかけて弱含みとなるなか、比較的しっかりした展開となった。特にマザーズでは、引き続き直近IPO銘柄が循環的に物色されたほか、出遅れ感のある銘柄にも資金が向かい、マザーズ指数の強い値動きが目立った。年度末の権利付最終売買日を通過して、個人投資家の資金が還流したこともあるようだ。なお、週間の騰落率は、日経平均が-1.8%であったのに対して、マザーズ指数は+1.9%、日経ジャスダック平均は+0.2%だった。

個別では、マザーズ時価総額上位のサイバーダイン<7779>が週間で1.8%安、そーせいグループ<4565>が同2.1%安とさえない一方、ミクシィ<2121>は同5.9%高となった。売買代金上位では、インターネット技術の標準化団体に加盟したディー・ディー・エス<3782>やバイオ株のジーエヌアイグループ<2160>などが2ケタの上昇率となった。また、3月15日上場の直近IPO銘柄であるファイズ<9325>が人気化し、週間のマザーズ上昇率トップとなった。反面、アスカネット<2438>、ソレイジア・ファーマ<4597>などが軟調で、Aiming<3911>や力の源HD<3561>が下落率上位だった。ジャスダック主力では、夢真HD<2362>が同9.2%安となったものの、セリア<2782>が同3.4%高、平田機工<6258>が同7.6%高と堅調だった。セリアは一部証券会社の新規高評価が観測された。また、ケアサービス<2425>は信用規制が実施されたものの人気が続き、受注好調を発表したアイビー化粧品<4918>が週間のジャスダック上昇率トップとなった。一方、ブロッコリー<2706>は共同開発中のゲームを巡る思惑から急落した。IPOでは今週も7社が新規上場したが、このうちNo.1<3562>が公開価格の2倍、ユーザーローカル<3984>が同4倍を超える高い初値を付けた。その他もおおむねしっかりした初値形成となったが、回転すしチェーン最大手として注目されたスシローグローバルHD<3563>の初値は公開価格を下回った。

今週の新興市場では、マザーズ指数はもみ合いとなりそうだ。週末には米雇用統計の発表があり、大型株の手控えムードが強まれば引き続き個人投資家の物色は中小型株に向かいやすい。IPOラッシュを通過したことで需給状況も改善する。ただ、相場全体の地合い悪が重しとなり、新興市場でもリスク回避の動きが強まる場面があるだろう。短期の値幅取り狙いの物色中心の展開が想定される。

今週は4月4日にエスプール<2471>、5日にフロイント産業<6312>、ブロッコリー、シリコンスタジオ<3907>、ダイケン<5900>、セラク<6199>、レノバ<9519>などが決算発表を予定している。足元で荒い値動きのブロッコリーは今期業績見通しが注目される。また、「ファインテック ジャパン ~液晶・有機EL・センサ技術展~」や「Photonix 2017(光・レーザー技術展)」などの展示会が開催されるため、関連銘柄の動向も注視しておきたい。

IPO関連では、4月6日にテモナ<3985>がマザーズへ新規上場する。注目されたスシローグローバルHDの結果を受けてIPO全般に対する警戒感がやや強まった印象もあるが、テモナはEC事業者支援サービスを手掛け、事前の人気が高いようだ。公開規模も比較的小さいため初値を飛ばしそうだ。また、旅工房<6548>が3日から、アセンテック<3565>が7日からブックビルディング期間となる。




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