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アカデミー賞4冠! 映画で「泣く」こと。旅で「泣く」こと【Book】   2月26日17時41分

この冬の一大トピックスだったあの映画。観ましたか?『ボヘミアン・ラプソディ』。
感動!泣いた!リピートした回数が大きな話題になった。
そしてアカデミー賞で、主演男優賞はじめ最多の4冠受賞! マーベラスだ。しかも授賞式でライブ演奏!

実はこの映画、自分もちゃっかり観にいっておりまして。
はい、泣きましたー(笑)。

ただ周りの若い人たちとの「泣いた」の質がなにか違っていることに気がついて。
若い人たちは「とにかく感動!」「号泣!」「涙が止まらない」「すぐにでももう1回観たい!」のように熱量が高い感じなのだが、
自分の場合、泣いたというよりも「じわりと涙があふれてきた」という静かな感じ。
そもそも鑑賞中も、泣いている箇所が周りのお客さんたちは、圧倒的に多い。
この違いはなんなんだ?(←歳だよ、歳)

それを見事に分析してくれたのが、NHKの「クローズアップ現代+」。通称「クロ現+」というらしい。
番組ではSNS投稿の内容を分析した結果、20代といわゆるクイーン世代では映画に対する感動の中身が違うと指摘していた。

クイーン世代は映画で流れるクイーンの音楽そのものに感動している。
一方20代は生き方や人間性に感動しているというのだ。信念を貫く、長いものに巻かれない、そして孤独と苦悩と死、そんな劇中のフレディ・マーキュリーの生き方や人間性に共感、なにより憧れを抱いているそうだ。

うーんなるほど~。ガッテン!ガッテン!ガッテン!
そして違う理由はまさに「歳」だった.......(泣)。

というように、同じ「泣く」でもいろんな泣くがある。
そして「全米が泣いた!」に始まり、試写会後の「泣けました~」コメントなどの、映画あるあるコマーシャル。
とにかくみんな「感動」と「泣く」が大好きだ。飢えているといってもいい。

今日紹介する「泣くために旅をしよう」は、いかにもなタイトルだが「読んだら号泣」な話が収められている本ではない。トラベルライターである著者による、旅でいろんな「心が動いた」ことを、「泣く」という切り口で集めた、たくさんの旅の話の本だ。
本書の章立てを見ても、「泣く」にはいろんな泣くがあるという視点に立っていることが見て取れる。

・感動して泣く ~心が静かにふるえる旅~
・かなしくて泣く ~哀しみと悲しみを秘めて~
・怒って泣く ~このやるせない想い~
・笑って泣く ~泣いたり笑ったり。それが旅~

そう、女性が大きな失恋したときの定番キャッチコピーとして
「旅に出る」が使われる。
それはなぜなのか?
著者が伝えたいのは、その答えの本質部分のような気がする。
そして今が、人生が、どうしようもなくつらいあなたなのであれば、
旅に出よう!と言っているのではないか。そんな気がする。
「旅」とは何か。「旅」の持つ力とは。そして「旅への賛歌」。
そんなことが決して直接的ではなく、じんわりと遠くからいつの日か伝わってくる気がする、そんな本だ。

さらに1つ付け加えると、本書は読み物の本なのだが、いろんな要素が詰め込まれている。
まずコラム的な記事がやたらと多いし、なぜか目立っている笑。カラーのイラストマップもあれば、旅で泣ける本、泣ける音楽、そして旅の占いまである!
また旅のプロである著者による、女性の一人旅のノウハウのページもしっかりとある。
一見、沈みがちな「泣く」というテーマの本だからこそ、楽しそうなページが設けられていることがいいなと思うし、いろいろな切り口の「旅」のコラムは、やっぱり旅好きにはうれしい。

先ほど『ボヘミアン・ラプソディ』で「泣く」の違いは、まさに歳だったと書いたが、
先日、同い年の大学時代の友人に「クイーンしばりカラオケ」に誘われた。なんでも3回リピートしていて、でもそんなの少ない方だという。熱く語り・高らかに歌う彼を見ていて、うーん歳がすべてではないなのだなと知った。

ついには『ボヘミアン・ラプソディ』の「応援上映」へ勧誘される(笑)。歌ってOK!コスプレOK!
うーん、白いタンクトップと口髭はどこかで売っているだろうけど、胸毛って売っているのだろうか?
そんなことを考えた、いい歳をしたオトナの夜。


(実業之日本社 編集本部 岡田大和)


『泣くために旅に出よう 〜涙旅のススメ〜』 寺田直子 著 1300円+税 実業之日本社




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