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私は貧乳ではない。品乳なのだ。【Book】  3月04日17時01分

「顔じゃなくて性格重視だから」「おっぱいはやっぱり大きさより形重視だよね」この世で信じてはいけない言葉のうちのふたつがこれだ。この言葉に何度だまされたことか。結局わざわざこう言う男に限って性格より顔だし、貧乳より巨乳が好きであると最近になってようやく学んだ。長かった…。

もちろん本当に性格を重視する男性がいるのは理解しているし、貧乳好きのステキな男性がごくまれにいるのも理解している。
だけれど、「大丈夫、貧乳でも美乳じゃん!」と豊かなおっぱいをお持ちの友人に励まされたとき、「いや、微小の微の微乳だろ」と言った男友達A、「いや、微妙の微の微乳だろ」と同じ「微」なのにわざわざ言い直した男友達B、未来永劫許しません。

「いやいや女も同じだろ!」と今思っているそこの男性。その通りでございます。世の女性は確かに様々な条件で男を天秤にかける。けれど、女は顔が重視ではない。第一印象はもちろん顔だが、小学生はかけっこが速いとか、中学生は運動部に所属しているとか、高校生はクラスのリーダー的存在とか、大学生はおしゃれとか、社会人になると年収とか。子供のころからずっと顔よりも中身や立場を重視している気がする。あくまで主観だが。しかし男性は、小学生のころから結婚するまでずっと顔重視な気がする。しかも、ついこの間までハイブランド系女子と付き合っていたはずなのに急にSNSで無印良品系女子と結婚しました報告していたりする。しつこいようだがあくまで主観なので怒らないでほしい。

やはり美人は得をする。それを思い知ったのは就職活動の時だ。就活生同士が情報共有するためのサイトでは、「ここは顔で選んでいる」なんて書かれている会社は多くあったし、実際受けてみてもその印象を抱いたりした。その為、学生はこぞって値の張る良い写真スタジオで証明写真を撮っていた。写真を加工するだけではなく、就職のために整形をしたなんていう話も聞く。だが、顔で選んでいる会社のことは誰も責められないし、受かる為に写真を加工する人も、整形する人も、誰も責められない。営業職であれば見た目ももちろん大事であるし、何より面接官の第一印象は見た目であり、その先仕事でかかわっていくすべての人の第一印象は見た目なのだから。

『嗤う淑女』では、主人公の才色兼備な悪女が法で裁けない罪を犯し、人々を不幸のどん底まで落とし、最終的に毒牙にかかったものは皆この世から亡くなってしまう。普通だったら騙されないようなことも、この女の美貌と話術にかかればだれもが騙されてしまう。男も手玉にとり、女にもそのカリスマ性で慕われる。金、名誉、性的欲求、人間なら誰しも持っているあらゆる欲を利用し、思い通りに人々を操る様子は、見ていてじわじわと恐怖を抱く。ストーリーは女の中学時代から始まっている。
自分をいじめる同級生の彼氏を自分の虜にし、彼女に性的暴行をするよう指示し、そのご褒美としてその男の性的欲求を鎮める。ついさっきまでいじめっ子の自分の彼女を性的暴行していた男が他の女に飼いならされているのは、読んでいてなかなか興奮していたはずなのに、読み進めるごとにじわじわと恐怖を抱き、なんだかいつのまにか自分までこの女に操られている気分になってくる。この女が捕まるのか、捕まらないのか。最後まで目が離せない。

この女の話術や頭脳を私が持っていたとしても、同じように人々を思い通りに動かすことはできないだろう。なぜならば、誰をも魅了する美貌をもっていないからだ。

ここはあきらめて、ごくまれな貧乳好き、いや、私の品格のある「品乳」を好きな人と結婚できるように無印良品系女子になることに専念しようと思う。無印、最高。

(実業之日本社 コンテンツ・ライツ本部 鎌倉 楓)

『嗤う淑女』 中山七里 著 694円+税 実業之日本社




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