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大幸薬品 Research Memo(1):19年3月通期はインフルエンザ大流行等を背景に業績予想を増収増益に上方修正  3月20日07時51分

■通期業績予想の上方修正

大幸薬品<4574>は、「正露丸」「セイロガン糖衣A」を中心とする医薬品事業と、ウイルス除去・除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を展開している。

2019年3月期の業績見通し
2019年3月期通期の業績予想について、3月15日に上方修正を発表している。修正後の業績予想は、売上高で前期比9.9%増の10,400百万円(前回予想比11.1%増)、営業利益で同7.7%増の2,000百万円(同22.7%増)、経常利益で同18.0%増の1,850百万円(同29.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で同27.8%増の1,400百万円(同38.6%増)と期初の予想から大幅に修正している。期初予想は感染管理事業について季節性インフルエンザの平均的な流行を前提としていたが、実際には季節性インフルエンザが大流行となったこと等により、期末業績は期初予想を上回る見通しとなった。なお、第3四半期の全社売上高の期初予想に対する進捗率は、76.8%(前年同期は71.0%)と前年同期を5%以上上回っていた。

医薬品事業の売上高について、3月15日の発表資料にはセグメントの内訳が無いものの、期初予想から変更が無ければ前期から微増を予想する。国内医薬品事業では、前期の正露丸クイックCの初期出荷の反動があったが、正露丸商品群全体としての新しいメッセージ「全下痢対応」の浸透で底上げしたい考えだ。海外医薬品事業は、今後も計画どおりを予想する。なお、第3四半期の医薬品事業売上高の期初予想に対する進捗率は、72.5%(前年同期は71.0%)となっていた。

感染管理事業は、例年並みの季節性インフルエンザの流行を前提にした期初予想を作成していたが、1月から2月(第4四半期)には昨季に続くインフルエンザの大流行が発生し、店頭販売も好調に推移したこと等が業績予想の上方修正につながったようだ。なお、マーケティング施策については、第3四半期の段階で、新しいデザインのクレベリン製品を市場に投入し小売店頭の陳列スペースが拡大、さらに12月からは新TVCMを放映開始したことも奏功したようだ。なお、第3四半期の感染管理事業売上高の期初予想に対する進捗率は、82.8%(前年同期は70.9%)と前年同期を大幅に上回っていた。

営業利益については新たな業績予想では2,000百万円を見込むが、第3四半期の時点で1,897百万円に達し、既に期初の通期予想1,630百万円を超えていた。期末までの利益のマイナス要因としては、将来のブランド成長のための追加投資等の実施や、感染管理事業における旧デザイン商品の返品が考えられる。いずれにしろ、余裕を持った利益水準での着地が期待できるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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