23日の香港市場概況:ハンセン1.6%安で反落、舜宇光学科技7.7%下落 5月23日18時00分
23日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比438.81ポイント(1.58%)安の27267.13ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が203.44ポイント(1.92%)安の10401.11ポイントと続落した。売買代金は989億9400万香港ドルにやや拡大している(22日は763億7700万香港ドル)。
中国景気の先行き不安が強まる流れ。米国の「中国ハイテク包囲網」が広がりをみせるなか、企業業績の悪化が警戒されている。トランプ米政権がエンティティリスト(輸出を規制する外国企業リスト)に追加した中国通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)を巡っては、英半導体設計会社アームが取引を停止すると報じられた。また報道によれば、同リストには杭州海康威視数字技術(002415/SZ)を含む5社が追加される可能性がある。また、米中貿易協議が中断するなかで「両国高官は交渉再開に意欲を示した」と伝えられたものの、中国商務部は「協議の継続を望むなら、米国は誠意をみせるべき」とコメント。交渉の行方に不透明感が漂った。
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が7.7%安、本土大手行の中国銀行(3988/HK)が7.3%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が6.4%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が5.6%安と下げが目立つ。中国銀行に関しては、配当権利落ちの影響も大きかった(権利落ち修正後は1.5%安)。
業種別では、半導体や5Gネットワーク関連の銘柄群がさえない。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.9%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.0%安、中国通信服務(552/HK)が6.8%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が5.7%安、京信通信系統HD(2342/HK)が5.1%安、中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が4.4%安とそろって反落している。前日の相場では、「中国当局が先端技術製品の内製化に注力する」との観測で急伸していた。
他の個別株動向では、モニター・液晶テレビOEMの冠捷科技(TPVテクノロジー:903/HK)が1.7%安と反落(一時4.4%安)。22日引け後に報告した1~3月期決算は黒字に転換したものの、同社は欧米販売比率が高いだけに、通期業績に対する不透明感が強まった。
本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.36%安の2852.52ポイントで取引を終えた。ハイテク株が急落。保険株、自動車株、消費関連株、医薬品株、運輸株、インフラ関連株、不動産株も売られた。
【亜州IR】
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