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明日の株式相場戦略=ETFの分配金捻出の売り圧力で軟調か  7月09日17時23分

 株式市場は意外性に支配された世界であり、「客観的にこうだと思えることが実際そうはならない」ことが多いが、きょうのところは朝高後に上値の重い展開という事前の見立て通りの値運びとなった。前場10時前にこの日の高値をつけてその後伸び悩み、後場は狭いレンジでの横這い。晴れのち曇り時々雨といったはっきりしない動きだったが、ひとつ象徴的だったのは後場寄りにさらっと値を消した日経平均の動き。

 朝方は円安にリンクする形で株価指数先物に買いが入り現物株にも浮揚力が加わった。しかし、あす(10日)は国内投信のETFによる分配金捻出のための売り圧力が改めて意識されるとの読みが、後場早々の手仕舞い売りに反映された。

 もっとも、あすの日経平均は“シナリオに沿う形”で安くなったとしても、全体相場にかかる下方圧力は一過性のものであり、押し目は買い場提供となる可能性がある。今週末はオプションSQが控えているが、市場参加者不足で思惑が錯綜するような摩擦熱も生まれない、そんな地合いである。

 日経平均は前週まで週足でみて5週続伸。警鐘を鳴らす市場関係者が少なくないなか、基本的に1カ月以上強気優勢の地合いが続いている。東証1部の騰落レシオを見ると、きょうは値下がり銘柄数が1400弱と値上がり数の2倍以上だったものの、それでも依然として115%と買われ過ぎとされるゾーンに近い。

 また、あすは米国でパウエルFRB議長の議会証言に耳目が集まることになる。直近の米株安の理由に挙げられている過度な金融緩和期待の後退というのは、7月末のFOMCでの0.50%引き下げの選択肢が消えたこととイコールであるとするなら、それ以上のネガティブサプライズ、つまり7月の利下げ見送りを示唆するような印象を与えない限り、波乱は起きる要素は少ないと考えるが果たしてどうか。

 個別株ではAI・IoT分野に傾注しソリューションビジネスを展開するネオス<3627.T>が再び蘇る気配をみせている。また、システムの受託開発やデータ関連サービスを手掛けるKYCOMホールディングス<9685.T>、プリペイドカード導入支援事業を展開するバリューデザイン<3960.T>などをマークしてみたい。

 日程面では、あすは6月の国内企業物価指数が開示される。また、海外では中国で6月のCPI及びPPIなどの発表が予定される。米国ではパウエルFRB議長の議会証言(下院)が焦点となる。(中村潤一)

出所:minkabuPRESS

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