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グルメマンガの共通点 “食べるときの顔が…”【Book】  7月16日17時25分

グルメマンガと聞いて、何をイメージするだろうか。
やはり『美味しんぼ』をイメージする人が多いのではないだろうか。だが、最近のグルメマンガは以前とは違った盛り上がりをみせている。

お店で食べることを主としているものもあれば、朝食だけに特化した話、料理人の話、異世界で料理をする話、ダンジョン内のモンスターを調理しておいしく食べる話など、同じグルメマンガというくくりにしていいのかというぐらい多様化していることがわかる。
人によって食べ物の好き嫌いはあるだろうが、食べ物を一切食べたことがないという人はなかなかいないだろう。そう考えると、多様化してもグルメマンガに共感する人は多そうだ。
美味しいは正義である。

私はグルメマンガの中でも、特にレシピが載っているものが好きだ。
レシピが載っていることによって、レシピ本としても楽しむことができるし、その料理を作れば、そのマンガの世界に入り込めた気持ちになる。


『祟り神の食卓』では、祟り神に仕えているぱっとしない巫女の魚々子(ななこ)が、気持ちを込めて神様に捧げる御饌(みけ)を作り、美味しく食べ、神様も他人も自分も幸せになるという心温まるグルメ漫画だ。
悩みや問題を抱えた人々が神社に訪れるのだが、その人たちの悩みもおいしいごはんで解決してしまう魚々子は、美味しそうに食べるその顔も、天然な言動も、ちょっとさえないところも全てがかわいい。

また、この本で私がお気に入りの部分が、やはりレシピが載っているところだ。それも、手に入れにくい食材ではなく、どこでも売っている食材で簡単に作れるレシピが多いので、誰でも気軽に挑戦できる。
初めて読んだときから作りたいと思っているレシピがあるので、今回はそれを紹介したい。

一巻の二膳目(二話目)で魚々子が作る「一人ぼっちの道草パスタ」は、みょうがや大葉が入ったさわやかなパスタだ。徐々に暖かくなってきて、夏の到来を感じ始めてくるこの季節にピッタリな一品である。そしてみょうが好きの私にとっては夢のような一品なのである。
シャキッとしたみょうがに、香り豊かな大葉、そこにだしのきいためんつゆをかけ、仕上げに温泉卵をトロッと…なんて、想像しただけでよだれがでそう。

レシピももちろんいいが、この二膳目の話も私のお気に入りだ。
一人ぼっちになるのが嫌で、無理して女の子グループに入っていた女子中学生に対して、魚々子が発した一言が私にはとても響いた。そしてなんだか納得してしまった。
そっか、こういう風に考えればよかったのになぜ気が付かなかったのだろう。自分の学生時代を振り替えると、そう思う。
私が学生で悩んでいた時にこの言葉に出会えていたら、抱えていた荷物はだいぶ減ったかもしれない。

魚々子の、のんびりしているようでどこか達観している考え方であったり、おっちょこちょいの魚々子を優しく見守る神様であったり、とにかくおいしそうな料理であったり、魅力がたくさん詰まったこのマンガを、お腹や心が満たされていない時に手に取ってみてほしい。

グルメマンガって、食べるときの顔がちょっと色っぽいのも魅力だ。だが、現実はそうはいかない。美味しいものをたべたらニマニマしてしまう。
もうすぐ19時。お腹が空いてきた。
今週こそは「ひとりぼっちの道草パスタ」ニヤつきながら、いただきます。

(実業之日本社 編集本部 鎌倉 楓)

『祟り神の食卓』 水沢クロマル 著  648円+税 実業之日本社




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