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NYの視点:金利市場は7月FOMCで50bpの利下げ織り込む、世界の中銀が緩和進める  7月19日07時35分

韓国中央銀行は17日、予想外に3年ぶりの利下げに踏み切った。輸出規制などが成長率見通しに影響し、速やかに景気底入れする必要性が出てきた。また、南アフリカ中銀も18日、金融政策決定会合で追加利下げを決定した。

米国では7月末に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて発表された最新の雇用統計、小売売上高、消費者物価指数、生産者物価指数などが軒並み予想を上回る好結果となったため、保険としての利下げは25ベーシスポイントの小幅にとどまるとの見方が大半を占めていた。製造業にも回復が見られ、米7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は21.8と、予想を上回り1年ぶり高水準となった。7月のNY連銀製造業景況指数も予想を上回った。しかし、貿易の不透明性は依然、成長見通しに影響を与えている。

中国のIT企業、ファーウェイを巡り米中貿易協議が膠着しているとの報道に加えて、トランプ米大統領も中国との貿易協定での合意には「程遠い」との考えを示したため貿易不透明感が当面くすぶり、今後も成長を抑制する可能性がある。追加関税の可能性も完全に払しょくしたわけではない。7月のFOMCの材料となるベージュブックではほとんどの地区で経済活動が緩慢もしくは緩やかに拡大したことが確認されたが、関税による悪影響がさらに広範にわたるとの懸念が強まったことが明らかになった。このため引き続き企業の投資を抑制する可能性がある。

米連邦公開市場委員会(FOMC)でパウエル議長、クラリダ邦準備理事会(FRB)副議長と同様に影響力のあるNY連銀のウィリアムズ総裁は「ゼロ金利に近い政策下、見通し悪化に直面した場合、FRBは行動を待つ余裕はなく、積極的に行動すべきだ」と主張。また、「長期の中立金利は0.5%近辺」とした。クラリダ副議長もインタビューで、「指標が決定的に転換するまで待ちたくない」としており、先駆けた対応を推奨。7月のFOMCでの大幅な利下げ観測を後押した。パウエル議長も先週行われた半年に一度の議会証言で政策で「後手に回らないことが非常に重要」としている。

金利先物市場では7月のFOMCで50ベーシスポイントの利下げを66%近く織り込んだ。昨日までは25−30%だった。



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