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新興市場見通し:中小型株物色は地合い睨みつつも活発、IPOはHENNGEなど3社 10月05日16時25分

先週の新興市場では、日経平均の軟化とともにマザーズ指数も下落した。米国で経済指標の悪化を受けてNYダウが大きく下落し、東京市場にも売りが波及。特に10月3日は日経平均が一時500円を超える下落となり、マザーズ市場でも主力株を中心にリスク回避目的の売りが広がった。ただ値幅取りを狙った中小型株物色は引き続き活発で、4日のマザーズ指数はやや強い反発を見せた。なお、週間の騰落率は、日経平均が-2.1%であったのに対して、マザーズ指数は-1.3%、日経ジャスダック平均は-0.1%だった。

個別では、メルカリ<4385>が週間で5.0%安、サンバイオ<4592>が同4.2%安とマザーズ時価総額上位は全般軟調。ミクシィ<2121>は同10.5%安となったが、他社から相次ぎ人気ゲームが出るなかで、先行きを懸念する向きがあったようだ。そーせいグループ<4565>も同0.9%安と小幅に下げた。売買代金上位ではアンジェス<4563>などが軟調で、エディア<3935>や旅工房<6548>が週間のマザーズ下落率上位に顔を出した。一方、ブシロード<7803>やロゼッタ<6182>は堅調で、フレアス<7062>が上昇率トップとなった。ジャスダック主力では日本マクドナルドHD<2702>が同1.7%高、セリア<2782>が同6.5%高となったが、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は同0.4%安と小幅に下落。売買代金上位ではアエリア<3758>などが売り優勢で、共同ピーアール<2436>は前の週に大きく上昇した反動で週間のジャスダック下落率トップとなった。反面、フューチャーベンチャーキャピタル<8462>は出資先企業への関心の高まりで物色を集め、日本エマージェンシーアシスタンス<6063>が厚生労働省からの事業受託を受けて上昇率トップとなった。IPOでは10月1日上場のパワーソリューションズ<4450>が公開価格の約2.6倍となる初値を付け、2日上場のレオクラン<7681>は初値後に大きく上昇した。

今週の新興市場では、株式相場全体の地合いを睨みつつも、引き続き中小型株物色が活発となりそうだ。10月4日発表の米9月雇用統計を受け、米経済の減速懸念はやや和らいだ。次は10日から再開される米中の貿易問題を巡る閣僚級協議の行方が注目され、関連報道に一喜一憂する場面もあるだろう。ただ大型株に様子見ムードが広がれば、中小型株には値幅取りを狙った物色が向かいやすい。マザーズ指数は日足チャートで見て、25日移動平均線がサポートとして意識されているようだ。

今週は、10月9日にエヌ・ピー・シー<6255>、10日に夢の街創造委員会<2484>、11日にウエストHD<1407>、フィル・カンパニー<3267>、霞ヶ関キャピタル<3498>、UUUM<3990>、チームスピリット<4397>、リックソフト<4429>などが決算発表を予定している。また、7日の物理学賞を皮切りに19年のノーベル賞が発表され、関連銘柄の物色も盛り上がりそうだ。

IPO関連では、10月8日にHENNGE<4475>とAI CROSS<4476>がマザーズへ、9日にアンビスHD<7071>がジャスダックへそれぞれ新規上場する。いずれも株式需給の面や株価バリュエーションの面でやや気になる点はあるが、事業内容及び成長性に対する投資家の期待は高いようだ。レオクランなど直近IPO銘柄の一角が賑わっていることも支援材料になるとみられる。


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