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NYの視点:米製造業に底入れ期待も、10月NY連銀製造業景気指数が予想上回る 10月15日07時35分

米国の10月NY連銀製造業景気指数は4.0と低下予想に反して9月2.0から上昇した。6月にいったんマイナス圏に落ち込み活動の縮小を示したのちは緩やかに改善基調にある。ただ、2019年の10月までの平均は5.08と、2018年の平均19.8を依然下回っており、関税の影響が見られる。全米の製造業活動を示すISM製造業指数の9月分が景気後退から脱出した2009年6月来10年ぶり低水準に落ち込み米国経済が近く景気後退入りするとの脅威も一時強まっていたため、NY連銀指数の改善は投資家に安心感を与えた。

主要項目の新規受注は3.5と8月から変わらず。6カ月の平均1.7は上回ったことは好感材料となる。雇用者も7.6と、8月9.7から低下したものの平均の1.2は上回った。週平均就業時間も8.3と、8月1.7や6カ月平均の2.5を上回っている。

10月15日に計画されていた対中関税の引き上げが見送られたことは製造業にとり好感材料となる。署名前に、中国がさらなる協議を要請しているとの報道を受けて、合意に懐疑的見方も広がっているが、ムニューシン米財務長官は中国との協議で基本合意が成立しているとし、今週次官級電話会議、来週には中国副首相と電話会談を予定していることを明らかにした。12月までの署名を計画しているが、万が一、署名がなければ12月15日に、対中消費関連承認に追加関税を発動することになるとした。ただ、おそらく、署名されるだろうと楽観的な見解を示している。

また、中国政府の意向をくんでいると言われるグローバルタイムズ紙も先週の貿易協議で米中は障壁を乗り越えており、両国とも貿易協定合意を成立させたい強い意向があると報じていることでも期待が広がる。

追加関税が回避できれば、さらなる経済の損傷が回避できる。

■米国の10月NY連銀製造業
景況指数:4.0(9月:2.0、6カ月平均4.1)
仕入れ価格:23.1(29.4、25.9)
新規受注:3.5(3.5、1.7)
出荷:13.0(5.8、10.2)
入荷遅滞:−2.5(+0.7、−0.2)
在庫水準:−0.6(8.5、−1.1)
受注残:−12.5(−2.6、−7.3)
雇用者:7.6(9.7、1.2)
週平均就業時間:8.3(1.7、2.5)

6カ月先予想
景況指数:17.1(9月:13.7、6カ月平均23.9)
仕入れ価格:42.5(42.5、38.7)
新規受注:23.5(21.9、29.0)
出荷:18.9(20.4、26.6)
入荷遅滞:−7.5(−9.8、−6.1)
在庫水準:+3.1(−0.7、+3.1)
受注残:−5.6(−4.6、−2.8)
雇用者:14.5(12.1、15.6)
週平均就業時間:−0.6(−2.0、−0.2)



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