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21日の香港市場概況:ハンセン0.02%高で小反発、決算期待で中国人寿5.0%上昇 10月21日18時00分

週明け21日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比6.10ポイント(0.02%)高の26725.68ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が3.37ポイント(0.03%)高の10543.41ポイントとそろって反発した。売買代金は637億4800万香港ドルに縮小している(18日は770億8000万香港ドル)。

政策期待が支え。中国景気の先行き不安がくすぶるなか、テコ入れ政策強化の観測が流れている。ただ、上値は限定的。香港情勢や米中通商協議の不透明感は依然として漂っている。指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。

一方、中国人民銀行(中央銀行)は朝方、新たな指標金利「ローンプライムレート(LPR)」(毎月1回発表)を発表。1年物と5年物の金利を前月から据え置いたが、市場では「年内に引き下げが実施される」との観測が根強く残っている。

ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が5.0%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が1.9%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.6%高と上げが目立っている。中国人寿保険については、1~9月期決算の大幅増益見通しが好感された。万洲国際に関しては、豚生産の回復期待が高まっている。中国科学院生物物理研究所はこのほど、「家畜伝染病「アフリカ豚コレラ(ASF)」に有効なワクチンは近く完成する」との見通しを学術論文で明らかにした。同業他社の中国雨潤食品集団(1068/HK)も23.8%高、中糧肉食HD(COFCOミート・ホールディングス:1610/HK)も5.0%高と値を上げている。

業種別では、中国の保険が高い。上記した中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)と中国人民財産保険(PICC:2328/HK)がそろって1.6%、中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が1.3%、中国太平洋保険集団(2601/HK)と中国太平保険HD(966/HK)がそろって1.2%ずつ上昇した。

そのほか、普通株より議決権の多い「種類株」を発行する銘柄群が急伸。上海、深センの両取引所は18日、本土・香港間の株式相互取引に関する実施細則を見直し、「種類株」を発行するなど特殊な統治構造を採用している銘柄についても、投資対象に組み入れる方針を明らかにしている。中国スマートフォン大手メーカーの小米集団(1810/HK)が5.0%高、飲食店レビューとデリバリー事業の美団点評(3690/HK)が4.3%高で引けた。美団点評は上場来高値を更新している。

半面、株価が米中関係に左右されやすい銘柄群の一角はさえない。香港の反政府デモに端を発し、米下院が香港の自治を守る「香港人権・民主主義法案」を可決するなか、米中対立が激化するとの警戒感がくすぶっている。電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が2.7%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.5%安、香港最大手商社の利豊(リー&フン:494/HK)が2.3%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が0.9%安と値を下げた。

一方、本土市場は5日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.05%高の2939.62ポイントで取引を終えた。銀行・保険株が相場をけん引する。不動産株、農業関連株の一角も買われた。半面、医薬品株は安い。証券株、自動車株、インフラ関連株、ハイテク株の一角なども売られた。

【亜州IR】




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