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SOU Research Memo(7):2019年8月期はオークション開催回数増加により、2ケタ増収増益を達成 11月13日15時37分

■業績動向

1. 2019年8月期の業績動向
SOU<9270>の2019年8月期の業績は、仕入高28,405百万円(前期比17.8%増)、売上高37,799百万円(同19.9%増)、営業利益2,240百万円(同19.4%増)、経常利益2,262百万円(同25.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,458百万円(同17.4%増)と好調だった。リユース市場の環境は、フリマアプリやインターネットオークションの普及によってリユースが定着する一方、売却価格を考えて購入するというリユースを意識した消費者行動が広がっており、規模拡大と競争激化が同時進行している。このような環境下で、同社の業績は引き続き高い伸びとなった。売上高はオークション開催回数の増加により、国内・海外販路、BtoB・BtoC販路いずれにおいても20%を超える増収を達成した。利益面では、円高によるオークション落札額の低下や、金相場高騰による低採算の地金取扱量が増加したことなどから売上総利益率は低下した。一方、販管費額は業容拡大に伴って地代家賃や人件費が増加したが、オークション開催回数の増加や金相場高騰などによる効果で売上高が想定以上に増加、販管費率を押し下げた。

商品仕入面では、買取店舗の出店に引き続き注力する一方、仕入機会の創出や出店の足掛かりのため百貨店での買取催事を積極的に展開した。併せて、好立地への移転や低採算店の退店を実行し、買取全体の集客・運営の効率化も図った。この結果、商業施設中心に「なんぼや」12店舗を出店する一方4店舗を移転、「BRAND CONCIER」は百貨店に1店舗出店するとともに「なんぼや」へのブランド変更を3店舗で実施、「古美術八光堂」は百貨店に1店舗を出店した。販促面では、強みのWebマーケティングを駆使したSEOやリスティング広告に加え、「Miney」を使って潜在顧客との接点を拡大するなど効率的な集客と囲い込みを推進した。

販売面では、オークション売上が23,566百万円(前期比20.5%増)となった。国内業者向けオークション「STAR BUYERS AUCTION(毎月4日間開催)」を計48回開催(前期比横ばい)、2018年9月に開始した国内オンライン入札オークション(毎月1日間開催)を12回開催(前期は0回)した。香港では、ダイヤモンドオークションを4回(2018年9月、11月、2019年2月、6月)、時計オークションを2回(2018年11月、2019年2月)、新ジャンルとしてジュエリーオークションを1回(2019年6月)の計7回(前期は4回)開催した。定例化した古美術八光堂による自社オークション「THE EIGHT AUCTION(毎月2日間開催)」は24回開催(前期は2回)した。開催回数の伸びがオークション売上の伸びにつながったと思われる。なお、落札率が下がったが、これは落札率が低いとされるオンライン入札オークションがスタートした影響のためで、リアルオークションのみでは94.8%と前期並みの高水準を維持している。一方、小売売上高は1,701百万円(前期比23.0%増)となった。「ALLU」2号店を心斎橋に出店するとともに、ストリートブランドなども扱う新ECサイト「usus」をオープンした。また、EC上の複数チャネルへの同時出品や在庫連携などを実現し、運営面での効率化を図った。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)




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