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八洲電機 Research Memo(3):ソリューション・エンジニアリング力を強化、人材確保に向けた取り組みも 12月09日15時13分

■当面の展望・課題

八洲電機<3153>が力を注いでいるのが、ソリューション・エンジニアリング力の強化だ。単にモノを売る、コーディネートするという商社機能だけではなく、実際に工事を行い、技術力を提供している。それをより明確化するために、2018年4月にエンジニアリング力を最大限に活かし収益力強化を目的としたエンジニアリングビジネスユニットと、製品販売力の強化による売上拡大を目的としたインフラソリューションビジネスユニットの2つのビジネスユニットに再編した。

さらに、エンジニアリングを中心にビジネス展開することを明確にするため、事業セグメントについても2019年3月期から従来の産業システム事業と社会インフラ事業を統合し、産業・交通事業に変更した。これによって社内の経営管理体制が強化されることになる。また、空調・給排水衛生設備機器などの販売、設置工事、保守・サービスを八洲環境エンジニアリング(株)に承継させ、これらのビジネスについて特化することにより事業の効率化を図った。さらに、2019年4月より迅速な経営判断と最適製品やシステムの提供を実現するため、情報・通信機器などの販売・設置工事・保守・サービスなどを行う八洲情報システム(株)が営業を開始した。

実際、2019年3月期の決算では、ソリューション・エンジニアリング力を発揮した結果、前期の大型案件の反動もあって売上高は前期に比べマイナスになりながらも、2ケタ増益を確保するなど、エンジニアリング力を強化したことの効果が既に現われている。

2019年9月には2016年に分社化した、電子デバイス事業におけるソフト開発の拡大などのビジネス展開している八洲電子ソリューションズを2020年4月付で立花エレテックに譲渡する基本合意を締結した。エンジニアリング事業に経営資源を集中させることを改めて示した。今後もエンジニアリングを中心に事業を展開していく。自社で行う工事案件は採算性が高いため、より収益力がアップすることになりそうだ。

他方、ソリューション・エンジニアリング力の強化で課題となるのが人材だ。人材確保が難しくなっているなか、大学との結び付きを強めるなどの施策を打っている。エンジニアリングの拡大に関してはこの面がポイントになりそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)



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