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マザーズ市場 2020年の投資戦略 vol.2 ~2019年のマザーズ市場を振り返る~  1月31日15時16分

以下は、2020年1月27日にYouTubeチャンネル「FiscoTV」で配信された「マザーズ市場 2020年の投資戦略」である。フィスコマーケットレポーターの橋本 真依氏とフィスコの株式アナリストである雲宮 祥士氏が、対談形式でマザーズ市場の2020年の投資戦略について解説している。全3回に分けて配信する。


橋本:2020年は具体的に、どのような銘柄に注目しておけば良いのでしょうか。

雲宮:まず、「19年末時点のマザーズ市場の時価総額上位銘柄のランキング」をご覧ください。

■マザーズの浮動株調整後時価総額上位銘柄(2019年12月末時点):2019年株価騰落率(18年末~19年末)

1位 そーせいグループ<4565>:171.7%
2位 メルカリ<4385>:21.3%
3位 ジーエヌアイグループ<2160>:157.0%
4位 ミクシィ<2121>:-10.1%
5位 マネーフォワード<3994>:56.1%
6位 サンバイオ<4592>:-67.5%
7位 アンジェス<4563>:76.0%
8位 Sansan<4443>:※19年6月上場
9位 CYBERDYNE<7779>:16.9%
10位 ラクス<3923>:135.4%
・東証マザーズ指数:10.5%

雲宮:上位10銘柄中7銘柄がマザーズ指数に対してアウトパフォームした格好となっていますが、そのなかでも最も株価が上昇したランキングトップのそーせい、昨年人気化してランキング上位に食い込んだラクスに加えて、昨年末の注目IPO銘柄であるフリーに注目していきたいと思います。なお、これらは総じて2月に決算発表を控えている銘柄でもあります。

橋本:はい。2月に控えている決算発表について、注目すべきポイントを教えていただけますでしょうか。

雲宮:まず、2019年に株価が約2.7倍に上昇した創薬系バイオベンチャーのそーせいグループについてですが、提携先からの開発進捗に伴う安定したマイルストーンや海外販路拡大によるロイヤリティ収入の拡大が継続するなか、徹底的なコスト管理が奏功しており、現状業績は非開示ですが19年12月期の黒字転換を見込む向きが市場では優勢となっています。

一方で、20年12月以降の黒字継続には、現状の販路による収益だけではなく、新規提携による契約一時金及びロイヤリティの受領などの動向に左右されるとみられます。つまり、今期見通しが好感される展開には、現状の開発パイプライン進展や新規のライセンス契約が必要になってくるので、それに絡んだガイダンスに注目しておきたいところです。

橋本:今後一段の株価上昇には新規の材料が必要ということですね。続いてラクスはいかがでしょうか。

雲宮:はい、昨年の大相場で一躍マザーズ市場の主力級銘柄に踊り出た、メールや売上、契約の管理等の業務を支援するクラウドサービスを提供するラクスですが、2月に発表予定の20年3月期第3四半期決算は営業減益になる見込みです。

同社は四半期ごとの業績見通ししか開示しておらず、進捗は確認しにくいのですが、月次収益などは公開しております。足元業績はコスト増による減益推移となっていますが、これはIT人材事業にて稼働エンジニア数を増やしたことや、TVCMを活用したことによる広告宣伝費の増加が原因とみられます。

一方で、毎月発表されている月次動向でストック収益がしっかりと積み上がっている点などを加味すると、トップラインの拡大基調は継続している可能性が高いうえ、株価推移をみても11月の上半期決算時点でこの第3四半期の減益は株価に概ね織り込まれているとみられます。このため、今回の決算では、これら積極的な攻めの事業投資による成果を売上高ベースの成長スピードで改めて確認しておきたいところです。

橋本:なるほど、「減益」という言葉だけでネガティブな印象を持つのではなく、しっかりとコストが増えている背景やその効果についても確認しておく必要があるのですね。

雲宮:はい、その通りです。同様の例で数字的には赤字の企業ですが、最後に12月に上場したばかりのクラウド会計ソフトを手がけるフリー<4478>についても触れていきましょう。

クラウド会計ソフト業界では、同社とマネーフォワード<3994>、弥生の3社が台頭している状況であり、今後も競争激化に伴いシェア獲得のための広告投資がかさむ状況が続く可能性がありそうです。

一方で、中長期的に見込まれる中小企業の生産性向上ニーズの高まりによるクラウド会計ソフト市場の成長のなかで、同社は金融サービスのプラットフォーマーとしての展開などが期待されている銘柄でもあります。同社の資料によれば、日本における会計ソフトおよび人事労務ソフトのクラウド普及率は海外主要国と比較して低い水準にあり、市場全体の拡大余地は依然として大きいとみられます。同社の決算では赤字推移は織り込まれており、クラウド会計ソフト市場の拡大を追い風とした売上成長の加速動向に注目が集まりそうです。

橋本:雲宮さん、注目のマザーズ銘柄の業績についてのポイント解説ありがとうございました。次回の動画では、マザーズ先物の活用方法をご説明いただきます。

雲宮:はい、ありがとうございました。

—「マザーズ市場 2020年の投資戦略 vol.3 ~マザーズ注目銘柄と先物戦略~」—




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