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各所に漂う市場の慎重ムード  5月15日12時36分

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;19854.03;-60.75TOPIX;1441.96;-4.59

[後場の投資戦略]

 本日の日経平均は前日の米株高の流れを引き継いでスタートしたものの、買いが続かず失速した。日足チャート上では20100円台半ばに位置する5日移動平均線に上値を抑えられる格好。一方で25日移動平均線が19600円台半ばまで迫ってきており、下値の
サポートとして機能するかが注目される。売買代金上位では東エレクなどの半導体製造装置株やKDDIが健闘しているものの、全般に小安い。ファーストリテの軟調ぶりから株価指数に絡んだ売り圧力が感じられる。業種別騰落率を見ると商品関連セクターを中心とした景気敏感系がプラス、内需・ディフェンシブ系がマイナスに顔を出しているが、経済回復への期待上昇というより前日までの動きのリバーサル(株価反転)によるものだろう。ここまでの東証1部売買代金は1兆円を下回り、積極的な売買は手控えられている。

 新興市場ではマザーズ指数が前引けで小幅にプラスを確保しているものの、やはり上値が重い。週末を前に個人投資家からも利益確定売りが出やすいところか。

 前引けの東証株価指数(TOPIX)は0.32%の下落となっており、後場に日銀のETF買いは実施されないだろう。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数も前日終値近辺で推移しており、積極的な買い材料とはならない。前日の日経平均は後場中ごろから下げ幅を広げただけに、本日も警戒ムードが出てくる可能性がある。

 前日の先物手口を見ると、モルガン・スタンレーMUFG証券やゴールドマン・サックス証券といった外資系証券によるTOPIX先物の売り越しが大きかった。前述した後場中ごろからの市況軟化の要因と考えられるが、これらは海外のリアルマネー(年金基金や投資信託党の資金)によるものとみられている。米株式市場に目を向けると、NYダウが12日、13日と500ドル前後下落。下値切り上げのもち合い下放れが懸念されていたところ、14日に反発してきたのは安心できる動きだが、朝方には一時400ドル超下げるなどボラティリティー(株価変動率)が再び高まってきた感がある。米株の変動性指数(VIX)は節目の30を上回って推移している。

 また、今週は米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が性急な経済再開に警鐘を鳴らし、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長や著名投資家らが米経済の先行きに対し慎重な見方を示した。12日の当欄でも指摘したとおり、目先の株価上昇に一服感が漂うなかでリスク要因がトピックスとして挙がりやすくなっている。こうしたことも市場のセンチメント(心理)を表していると言えるだろう。
(小林大純)


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