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アクセル Research Memo(6):無借金経営、手元キャッシュも豊富で、財務内容は良好  8月06日16時06分

■アクセル<6730>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2020年3月期末の財務状況を前期末の単独ベースの財務状況と比較すると、総資産は1,445百万円増加の11,146百万円となった。流動資産では、収益の回復に伴い現金及び預金が1,535百万円増加したほか、売掛金が450百万円増加し、一方で在庫が275百万円減少した。主にG-LSIの在庫消化が進んだことによる。固定資産ではM&Aに伴うのれんを53百万円計上している(5年定額償却)。

負債合計は前期末比922百万円増加の1,310百万円となった。買掛金が428百万円増加したほか、前期末は計上が無かった未払法人税等を122百万円、未払消費税等を203百万円計上したことが増加要因となっている。また、純資産は同523百万円増加の9,836百万円となった。当期純利益468百万円の計上により利益剰余金が増加した。

経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は負債が増加したことにより前期末の96.0%から88.0%に低下したものの、引き続き無借金経営であることや、現預金の水準も80億円強と事業規模からすれば潤沢であることから、財務の健全性は極めて高いと判断される。一方で、収益性に関しては前述したように遊技機器向けG-LSIやメモリモジュールの伸長により売上高営業利益率で4.2%、ROEで4.9%まで回復した。ただ、遊技機器におけるG-LSIの需要が拡大期にあった2000年代には営業利益率40%台で推移していたことからみると、収益性が低下したことに変わりはない。遊技機器市場の先行きに関して楽観視はできないことから、同社は遊技機器市場に依存する収益構造から脱却し、新規事業を新たな収益柱として育成していくことで、収益を再度成長フェーズにシフトしていく戦略を打ち出し、ROEで10%台の水準にすることを当面の目標として掲げている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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