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3日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で続落、科技指数は2.6%下落  9月03日18時00分

3日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比112.49ポイント(0.45%)安の25007.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が60.83ポイント(0.61%)安の9940.13ポイントとそろって続落した。売買代金は1465億6900万香港ドルにやや縮小している(2日は1595億8100万香港ドル)。

新規の買い材料に乏しいなか、米中対立の警戒感が蒸し返される展開。ポンペオ米国務長官は2日、米国に滞在する中国の外交官に対し、規制を強化すると発表した。また、2日に開催された国務院(内閣に相当)常務会議で、「穏健な金融政策を継続する」としたうえで、一段の金融緩和には踏み切らない姿勢を示したこともマイナス材料視されている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国経済の持ち直し期待は根強く、指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.5%安、電力大手の電能実業(6/HK)が3.0%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.8%安、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.4%安と下げが目立った。

セクター別では、中国の自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が4.1%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.8%、北京汽車(1958/HK)が1.4%ずつ下落した。

このところ物色が続いたハイテクやITなどの「ニューエコノミー」関連もさえない。前日に史上最高値を更新したハンセン科技指数は2.6%安と反落した。頭文字をとって「ATMX」と呼ばれる組み入れウエート上位の構成銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.4%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.0%安、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が3.7%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が7.0%安と値を下げている。アリババとテンセントについては、インド政府が2日、国家安全保障を理由に中国製モバイルアプリ118種の使用を禁止すると発表したことなどがネガティブ。禁止リストには、それぞれが提供するアプリやゲームが含まれている。

半面、空運関連セクターは高い。3大エアラインの中国国際航空(753/HK)が2.5%、中国南方航空(1055/HK)が2.4%、中国東方航空(670/HK)が2.2%、航空情報システム大手の中国民航信息網絡(トラベルスカイ・テクノロジー:696/HK)が2.8%ずつ上昇した。中国民用航空局(民航局)は2日、新型コロナウイルス感染症対策として実施していた首都・北京の空港への海外直行便の乗り入れを一部再開する方針を表明。空運需要の回復が期待された。

不動産セクターもしっかり。世茂房地産HD(813/HK)が2.6%高、碧桂園HD(2007/HK)と合景泰富地産HD(1813/HK)がそろって2.4%高、広州富力地産(2777/HK)が1.2%高で引けた。碧桂園は昨日引け後、8月の不動産成約額が前年比で3割増加したと発表。好感する買いが同業他社株にも広がった。

建材セクターも物色される。中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が4.8%高、華潤水泥HD(1313/HK)が4.7%高、中国建材(3323/HK)が2.3%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が0.8%高で取引を終えた。市況高がプラス。セメント需要期の9~10月を迎え、足元で価格が上昇している。

一方、本土市場は小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.50%安の3384.98ポイントで取引を終えた。保険株が下げを主導する。ITハイテク関連株、自動車株、エネルギー株、軍事関連株、不動産株、銀行・証券株の一角なども売られた。半面、空運・海運株は高い。公益株や石炭株の一角も買われた。

亜州リサーチ(株)




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