インデックスに絡んだ売買が指数を大きく押し上げる 11月04日08時43分
4日の日本株市場は米株高の流れを受けた大幅上昇が見込まれる。3日の米国市場ではNYダウが554ドル高だった。2日は423ドル高だったため、2日間で1000ドル近く上昇している。大統領選を迎え速やかに結果が判明し不透明感が払しょく、いずれ追加経済対策の協議が再開するとの期待に寄り付き後大きく上昇した。民主党優勢との見方も多く、大規模な経済対策への期待に終日堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比550円高の23830円。円相場は1ドル104円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップアップでのスタートとなり、日経平均は先週の下落で割り込んだ25日線を上放れ、足元で上値を抑えられていた23700円レベルも超えてくることになりそうだ。500円程度のギャップとなるため、朝方はショートカバーが優勢となりやすく、インデックスに絡んだ売買が指数を大きく押し上げることになりそうだ。米国市場では大統領選通過後のアク抜け意識からの追加緩和策への期待が押し上げた格好であり、日本株市場においても同様の流れになりやすい。
ただし、バイデン氏優位を織り込んでいるとはいえ、投開票の動向に市場の関心が集まりやすく、関連する報道によってアルゴリズムのトレードが発動しやすいため、買い一巡後は次第に様子見ムードが強まる可能性もある。一方で、日経平均の24000円へのキャッチアップが意識されてきたことにより、売り越し基調である海外勢にとっては押し目待ちの買い意欲は強そうである。また、バイデントレードからグロースからバリューシフトも意識されてきやすく、金融株などへの物色が意識されよう。
また、ギャップ後のこう着が想定されるなかでインデックスに絡んだ売買に影響されやすい銘柄については、やや手掛けづらさが意識されやすいため、次第に中小型株への物色に向かわせそうである。決算発表も本格化していることから、決算を手掛かりとした物色も活発化しやすい。また、中小型株については値がさ株への物色から低位の出遅れ感のある銘柄などへシフトも意識しておく必要がありそうだ。
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