24000円意識から調整場面での押し目買い意欲は強い 11月05日08時47分
5日の日本株市場は日経平均の24000円回復を意識した相場展開になろう。4日の米国市場は続伸となり、NYダウは367ドル高だった。大統領選の行方は不明だが、共和党が上院過半数を維持する可能性が強まったため、最終的にバイデン氏が勝利した場合でも民主党が提示している増税や規制強化は大きく進展しないとの期待が高まった。また、連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を受け、連邦準備制度理事会(FRB)が当面、大規模緩和を維持するとの思惑やマコーネル上院院内総務が追加経済策を年内に取り組む姿勢を示したことも支援材料となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の23885円。円相場は1ドル104円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行となり、買い一巡後はこう着感が強まることになりそうだが、日経225先物はナイトセッションで24000円を回復する場面がみられており、先高期待は高まりそうである。大統領選の最終結果は判明しておらず、本日も日中の報道を受けたグローベックスの米株先物の動向には注視する必要はある。また、決算シーズンの中で機関投資家は積極的には動きづらく、短期筋のヘッジファンドによる仕掛け的な売買に振らされやすいところであろう。ただし、24000円回復が意識されるなか、売り越し基調にある海外勢によるヘッジニーズは高いと考えられ、調整場面での押し目買い意欲は強く、徐々に下値を切り上げてくる可能性はありそうだ。
また、昨日はナスダック100先物の急伸をきっかけにマザーズ先物が買われ、これに伴いマザーズの時価総額上位や直近IPO銘柄などへの物色が再燃した。本日も大統領選の開票動向に関連した報道を受けたグローベックスの米株先物の動向次第の面はありそうだが、バイデン氏が勝利した場合でも民主党が提示している増税や規制強化は大きく進展しないとの見方がされており、大型テック株の見直しへの思惑からマザーズ銘柄への物色が強まる展開が意識されそうである。
そのほか、米バイオジェンが40%を超える上昇となっている。エーザイ<4523>と共同開発するアルツハイマー治療薬の有効性について米食品医薬品局(FDA)が前向きに評価したと伝わったことが要因である。エーザイついてもADR市場で大きく上昇しており、バイオ株への波及がみられるかが注目されるところであろう。その他は、決算を手掛かりとした個別での物色が続くことになりそうだ。
<AK>
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