日経平均がこう着のなか、出遅れ銘柄への物色 11月18日08時39分
18日の日本株市場は米株安の流れから売り優勢の展開になろうが、売り一巡後の底堅さが意識されそうである。17日の米国市場ではNYダウが167ドル安だった。10月小売売上高が予想以上に鈍化し6カ月ぶりの低い伸びに落ち込んだため失望感が広がったほか、パウエルFRB議長が短期見通しのリスク上昇を警告したことも手伝い終日軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の26000円。円相場は1ドル104円20銭台と円高に振れて推移している。
足元で良好な経済指標の発表が続いていただけに、米国の小売売上高の伸びが鈍化したことが嫌気されたようである。ただし、NYダウは前日までの強い値動きで3万ドルに接近していたこともあり、利食いが出やすいところであろう。一方で、NYダウは一時400ドルを超える下落局面から下げ幅を縮めていることもあり、下値の堅さは意識されやすいところであろう。この流れを受けて日経平均も売りが優勢となろうが、売り一巡後の底堅さがが意識されやすく、26000円を挟んでの相場展開が見込まれる。
物色の流れとしては決算発表が一巡したこともあり、手掛かり材料に欠けるところではある。また、足元でマザーズ銘柄の主力処の利益確定が強まっていることも慎重にさせる一因になりそうである。マザーズ指数は前日の下落によって1200ポイントを下回っており、いったんは直近安値接近で踏ん張りをみせてくるかが注目されよう。
直近安値を下回ってくるようだと、マザーズ先物を使った短期筋の売り仕掛け的な動きもでやすいため、注視しておきたいところである。
なお、短期的な過熱感が警戒視されていたこともあり、押し目待ちの買い意欲は強いと考えられる。物色対象は絞り切れないだろうが、政策に関連した銘柄への循環的な物色は意識されよう。また、景気敏感株への物色についても持続性が見極めにくいところではあるが、海外勢の日本株比率の引き上げを意識した流れの中において、相対的に出遅れている景気敏感株への資金流入は次第に強まってくる可能性があると考えられる。日経平均がこう着のなか、出遅れ銘柄への物色が意識される。
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