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25日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で4日続伸、科技指数は2.3%安(訂正) 11月25日18時41分

25日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比81.55ポイント(0.31%)高の26669.75ポイントと4日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は54.75ポイント(0.52%)安の10557.83ポイントと続落した。ハンセン指数は約8カ月半ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1780億6100万香港ドルに拡大した(24日は1432億4200万香港ドル)。


米株高を好感した買いが先行する流れ。昨夜の米株市場では、米政治を巡る不透明感が後退し、主要指標のNYダウは1.5%高の30046.24ドルと続伸した。バイデン次期米大統領の政権移行が正式にスタートするなか、米中の通商関係改善が期待されている。中国景気の先行きも楽観。李克強首相は24日夜、国際通貨基金(IMF)など6つの国際機関トップとオンラインで座談会を開き、会議後の会見で「2020年はGDPのプラス成長が実現できる」と強調した。


ただ、上値は重い。域内の新型コロナウイルス感染拡大が警戒されている。香港政府は24日、新たなコロナ感染80人を確認したと公表した。感染者数の増加ピッチは、ここにきて速まっている。当局は同日、バーやラウンジ、カラオケなどを再び閉鎖する一連のコロナ対策を発表した。市場活性化の期待も一旦後退している。25日昼に行われた林鄭月娥(キャリー・ラム)香港行政長官の施政報告(施政方針演説)では、事前に報じられていた「セカンダリー(重複)上場銘柄が相互取引スキームの対象銘柄に組み入れられる見通し」についての言及はなかった。香港の各指数は後場に入り、失速している。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、金融大手グループのHSBC(5/HK)が6.5%高、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.2%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.7%高と上げが目立った。石油関連に関しては、原油高が追い風。昨夜のWTI原油先物は4.3%高と続伸し、一時は約8カ月ぶりの高値水準を回復している。

セクター別では、中国の金融が高い。中国農業銀行(1288/HK)が2.5%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が1.8%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が5.0%、中国太平保険HD(966/HK)が3.6%ずつ上昇した。

他の個別株動向では、薬品卸で中国最大手の国薬HD(サイノファーム・グループ:1099/HK)が5.6%高。国営メディアが25日報じたところによれば、国薬傘下の中国生物技術は開発したコロナワクチンの使用を中国当局に申請した。

半面、ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連の一角はさえない。ハンセン科技指数は2.3%安と4日ぶりに反落した。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.1%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.9%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.2%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.7%安で取引を終えている。小米集団が24日引け後に公表した7〜9月期決算は、予想を上回る93%増益で着地したものの、これを好感する買いは限定的。足もとで上場来の高値圏で推移していただけに、目先の好材料出尽くしが意識された。アリババなどセカンダリー銘柄については、本土マネー流入の期待が剥落したことも痛手となっている。


他の個別株動向では、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.3%安。一時1.6%高の398.40香港ドルと上場来高値を付けたものの、一転、林鄭行政長官の施政報告に失望した売りが広がった。


一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.19%安の3362.33ポイントで取引を終えた。消費関連株が安い。医薬品株、素材株、インフラ関連株、自動車株、銀行・証券株、ハイテク株、運輸株なども売られた。半面、保険株は高い。石油や石炭のエネルギー株も買われた。

亜州リサーチ(株)




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