26日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で3日ぶり反発、金融セクター上げ主導 11月26日16時59分
26日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比7.41ポイント(0.22%)高の3369.73ポイントと3日ぶりに反発した(上海A株指数は0.22%高の3531.91ポイント)。
中国人民銀行(中央銀行)の資金供給が支え。人民銀は26日、リバースレポを通じ期日到来分との差し引きで100億人民元の資金を市中に供給した。資金供給は、小幅ながら4日連続となっている。もっとも、上値は限定的。中国の大手企業で、社債の債務不履行(デフォルト)が相次いでいることが投資家心理の重しとなった。また、欧米では新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、中国でも新規感染者数の再拡大もマイナス材料視している。中国国家衛生健康委員会は26日、25日に中国本土で新規感染21人が確認されたと報告した。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
金融株が相場をけん引。興業銀行(601166/SH)が3.3%高、招商銀行(600036/SH)が1.5%高、中国太平洋保険(601601/SH)が5.1%高、中国平安保険(601318/SH)が2.2%高で引けた。興業銀行は上場来高値を更新。中国平安保険は昨年9月につけた最高値に接近している。
発電株も軒並み高。華電国際電力(600027/SH)が5.1%、華能国際電力(600011/SH)が3.8%ずつ上昇した。食品飲料株、エネルギー株、防衛関連株、空運株なども買われている。
半面、自動車株は安い。広州汽車集団(601238/SH)が5.2%、上海汽車集団(600104/SH)が4.7%、長城汽車(601633/SH)が3.5%ずつ下落した。中国の国家発展改革委員会が各地方当局に対し、新エネルギー車産業への投資状況を調査するよう指示したもよう——と複数メディアが25日に報じたことが改めて嫌気されている。素材株、ハイテク株、医薬品株、不動産株、インフラ関連株の一角も売られた。
一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.04ポイント(0.42%)安の245.99ポイント、深センB株指数が17.88ポイント(1.80%)高の1009.04ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)
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