ワコム Research Memo(8):「ライフロング・インク」の提供を通じて、持続可能な社会に寄り添う 11月30日15時48分
■社会への取り組み
ワコム<6727>では、ESGや持続可能な社会への取り組みを重視しており、同社ホームページ上に「社会への取り組み」をアップし、基本的な考え方や具体的な活動を開示している。特徴的なのは、同社のテクノロジーを「ライフロング・インク」(子供から大人まで、喜びから悲しみまで、人生のグラデーションを豊かに描き続けるテクノロジー)と名付けているところであり、人が一生の間に積み重ねていく「書く/描く」体験を支え、未来に伝えていくことを通じて、持続可能な社会に寄り添っていくところに同社の存在意義や価値創造の源泉があると認識している。人々の日々はもちろん、クリエイティブからビジネス、教育の分野まで、幅広い「ライフロング・インク」の可能性※1を追求することで、同社自身の持続的な成長にもつなげていく方向性と言える。また、個々の社員と社会との関わりを大切にするとともに、環境に配慮したオペレーションと商品開発にも取り組む。社会の未来像についても、1社だけでなく、アルスエレクトロニカ※2などのコミュニティとともに提案を続けていく方針である。
※1 例えば、教育分野であれば、学習中の視線データとペンの動きから、生徒個人の学習特性を明らかにし、個人に合わせた学習環境を提供する「教育向けAIインク」を開発している。
※2 世界的なクリエイティブ機関であるアルスエレクトロニカは、オーストリアを拠点に40年以上にわたり「先端テクノロジーがもたらす新しい創造性と社会の未来像」について提案を続けている。
また、気候変動への対応については、環境経営における重要な課題として捉え、温室効果ガスの削減に取り組むとともに、気候変動が事業環境に及ぼすリスクや機会を踏まえた事業活動を行っている。特に、年々増加している水害等自然災害により企業活動が制限されるリスクに対してはBCP対応を進めているほか、環境配慮製品の開発を機会と認識し、体制強化に取り組んでいる。また、バリューチェーン全体でのCO2排出削減につながる行動を、「ワコム サプライヤー行動規範」への賛同と実践を通じて取引先にも要請している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<EY>
Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.
カテゴリ 「注目トピックス 日本株」 のニュース一覧
-
1月20日18時33分アルプス技研---月次別稼働率と技術者数推移を更新、高稼働率を維持
-
1月20日17時02分日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は反落、ファーストリテと中外製薬の2銘柄で約87円分押し下げ
-
1月20日16時29分【M&A速報:2021/01/20(2)】家族型ロボット「LOVOT」開発のGROOVE X、NTTドコモと資本業務提携
-
1月20日16時11分新興市場銘柄ダイジェスト:ウィルズは大幅に反落、データアプリが一時ストップ高
-
1月20日15時28分ムサシ Research Memo(8):2021年3月期は年間24円の配当予想を公表
-
1月20日15時27分ムサシ Research Memo(7):成長する選挙関連ビジネスをベースに、様々な事業の拡大で持続的成長を目指す(2)
-
1月20日15時26分ムサシ Research Memo(6):成長する選挙関連ビジネスをベースに、様々な事業の拡大で持続的成長を目指す(1)
-
1月20日15時25分ムサシ Research Memo(5):2021年3月期は第3四半期からの回復を見込む
-
1月20日15時24分ムサシ Research Memo(4):2021年3月期第2四半期は大型選挙がなく営業損失
-
1月20日15時23分ムサシ Research Memo(3):メーカー事業のほか、商社事業による多様な収益基盤(2)