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「乗り遅れるな」で買うべき銘柄多々上がるが…  1月08日12時24分

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27965.50;+475.37TOPIX;1844.53;+18.23


[後場の投資戦略]

 米国でジョージア州の上院決選投票を通過し、さらにバイデン氏が正式に次期大統領に選出されたことで、東京株式市場でも米政局の不透明感後退を好感した買いが続いている。トランプ米大統領が7日投稿したビデオメッセージについて「敗北宣言した」と報じているメディアがあり、円滑な政権移行への期待が一段と高まっている面もあるかもしれない(もっとも熱烈なトランプ氏支持者がそれを受け入れるかは見通しづらい)。

 株式市場では「株高に乗り遅れるな」というムードが支配的だ。前日の東証1部売買代金は2兆9990億円まで膨らみ、東証株価指数(TOPIX)先物には短期筋、実需筋など幅広い海外投資家から買いが入ったとみられる。本日ここまでの東証1部売買代金も1兆4000億円超となっており、前日並みの賑わいを見せている。3連休前、しかも今晩の米国では12月雇用統計の発表も控えているが、「持たざるリスク」が意識されればそんなことはお構いなしだろう。

 市場では「買うべき銘柄」について様々な声があふれている。「米民主党政権下で追い風が期待できる環境関連株は早い者勝ち」「米長期金利の上昇でバリュー(割安)株のリバーサルに期待」「いや金利上昇は限定的で、ハイテク株は成長期待の方が勝る」などなど。さすがに東京都などでの新型コロナウイルス新規感染者数の急増、1都3県での「緊急事態宣言」再発出を受けて空運株、不動産株など影響の大きい業種は物色圏外に置かれているようだが、これらを除けば主力大型株は全面高の様相を呈している。出遅れている景気敏感株が買われる一方で、エムスリーや東エレクといった値がさグロース株も取引時間中の上場来高値を大幅に更新だ(株式分割考慮)。

 20日のバイデン氏の就任式、それにその前後から始まる日米企業決算の発表までこうしたムードが続く可能性はある。ただ、上述したコメントを見て感じ取った読者も少なくないだろうが、「いいとこ取り」の物色動向という印象はある。例えば米上院で民主党は50議席を獲得し、上院議長を兼ねる副大統領を含めて過半数を確保した格好だ。共和党による「フィリバスター(議事妨害)」を打ち切る60議席には遠く、それが増税やハイテク企業規制を抑止すると期待されているが、では速やかな政策実現は可能なのだろうか。「ご祝儀相場」が一巡した後は、現実を見据えて銘柄選別する必要はあるだろう。
(小林大純)


<AK>

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