ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ECBはユーロ高けん制姿勢を維持する見込み 1月16日14時43分
■下落、ドイツの都市封鎖は長期化も
今週のユーロ・ドルは下落。メルケル独首相が厳格な都市封鎖を長期化する可能性を警告したほか、イタリアの連立政権の一角が離脱し政局混乱懸念が浮上。また、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁のユーロ高けん制発言、オランダのルッテ内閣総辞職を受けて、ユーロ売り・米ドル買いが活発となった。取引レンジ:1.2075ドル-1.2230ドル。
■弱含みか、ウイルス感染拡大で経済停滞を警戒
来週のユーロ・ドルは弱含みか。欧州中央銀行(ECB)はユーロ高が経済に与える影響について懸念を表明するとみられる。新型コロナウイルスの感染拡大によって独仏で行動制限措置などが強化されており、ユーロ圏経済の停滞を懸念したユーロ売りは継続する可能性がある。イタリア、オランダにおける政局不安も、ユーロ売り要因となりやすい。
予想レンジ:1.1950ドル−1.2150ドル
■軟調推移、独仏の行動規制強化を嫌気
ユーロ・円は軟調推移。米民主党がトランプ大統領を弾劾する手続きを開始し、政局不安にリスク回避的な円買い先行した。その後、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁などからのユーロ高けん制、イタリアの政局不安、独仏の外出規制を強化する方針表明などでユーロ売りも強まった。取引レンジ:125円41銭−127円09銭。
■伸び悩みか、ECBはユーロ高けん制姿勢を維持する見込み
来週のユーロ・円は伸び悩みか。ドイツなど欧州連合(EU)主要国での制限強化により、先行きの減速懸念は強まる状況となっており、リスク回避的なユーロ売りが出やすい展開となりそうだ。欧州中央銀行(ECB)はユーロ高への懸念を改めて表明するとみられる。イタリア、オランダの政局不安も引き続き嫌気されそうだ。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・21日:欧州中央銀行理事会
・22日:1月製造業PMI(12月:55.2)
・22日:1月サービス業PMI(12月:46.4)
予想レンジ:124円00銭−127円00銭
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