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明日の株式相場に向けて=広がり始めたテーマ株物色の裾野  1月27日17時00分

 きょう(27日)の東京株式市場は、日経平均株価が89円高の2万8635円と反発。今月19日から、日経平均は「続伸」も「続落」もない。「反発」と「反落」を繰り返している。方向感はつかみにくいが、それだけ過熱感にも乏しく、材料株にとっては動きやすい地合いといえるかもしれない。東証1部の騰落レシオは1月6日以降97~100%のわずか3%の空間で推移している。目先はFOMCの結果とパウエルFRB議長の会見に耳目が集まっているが、株式市場にとって向かい風が吹くことは考えにくい。2月相場は全体指数が軟化したとしても、材料株物色の裾野に広がりが出ていることで、個人投資家にすれば対応しやすいのではないかと思われる。

 個別では、ここ相場を牽引してきた東京エレクトロン<8035.T>やレーザーテック<6920.T>など主力半導体製造装置メーカーの株価に上昇一服感が出ている。もっとも、これまでのセオリーに従えば、半導体関連の押し目は買い下がって大体報われる算段となっている。新型コロナの感染拡大とともに進んだ産業構造変化(リモートワーク導入加速、巣ごもり化進展)で、半導体や電子部品の需要はむしろ高まった。成長期待の高いところに資金が流れ込むのは株式市場における摂理であり、コロナ禍でもそれは変わらない。

 ただ、半導体不足が声高に叫ばれ値上げ要請云々という段階になると、株価的には最初のヤマが見えてきた感もあるため、若干は足の運びを緩めようという思惑も出てくる。その間、テーマ性が色褪せない限りはリターンリバーサルの発想が生きる。つまり、相対的に株価が出遅れている半導体商社などが草刈り場になる可能性があり、くしくもきょうは好決算を受けてリョーサン<8140.T>が値を飛ばしたが、これが端緒となるケースも考えられる。佐鳥電機<7420.T>は今5月期減配でも3%台の配当利回りを維持しており、0.4倍台のPBRはさすがに割安感が強い。また、出来高流動性と株価の瞬発力を併せ持つ栄電子<7567.T>も改めて物色ターゲットに浮上する可能性もある。

 グローバルニッチトップでは何といってもマスクブランクス検査装置で大化けした前出のレーザーテックが有名だが、今月初旬に急動意した昭和真空<6384.T>なども水晶デバイス製造装置で世界シェアをほぼ独占する。その流れに乗ってNC放電加工機で世界を制するソディック<6143.T>もマークしておきたい。

 また、バイデン新政権の離陸を経て、再生可能エネルギーは逆に目先動きが鈍くなってきた。レノバ<9519.T>やウエストホールディングス<1407.T>はいずれも25日移動平均線近辺まで調整を入れている。他に買うべき対象が見当たらなければここは押し目買いでよいが、今の地合いはこれまで休火山状態にあったデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の一角に資金回帰の動きが見られるようになっており、少々事情が違う。最初はピンポイントだったが、ここにきて売り一巡から出直る動きをみせている銘柄が増勢基調にあり、DX周辺に一部資金シフトするタイミングかもしれない。DX支援コンサルを提供するエル・ティー・エス<6560.T>や、今週初に取り上げたAWS導入支援及び保守を手掛けるサーバーワークス<4434.T>が大きく動き出しており引き続き注目。

 新型コロナワクチン関連では、米ファイザーのワクチンの評判が良いようだ。アストラゼネカが開発するものとは異なり、メッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれるニュータイプのワクチンで、これは米モデルナも一緒だが、ファイザーが先駆している。ワクチン接種の進むイスラエルで重症化しにくいなどファイザーのワクチン効果が確認されている。

 日本でもファイザーワクチンの普及が年内には進むはずだが、このワクチンはマイナス70℃という超低温で保存する必要があるため、超低温冷凍庫を製造・販売するツインバード工業<6897.T>が集中人気化するストーリーとなっている。ツインバードの超低温冷凍庫向けに温度ロガーを提供する神栄<3004.T>も同様だが、値ごろ感のある天昇電気工業<6776.T>も医療廃棄物容器「ミッペール」を手掛けており動兆の気配がある。

 あすのスケジュールでは、20年12月の商業動態統計、12月の建機出荷額など。海外では1月の独CPI速報値、10~12月の米実質GDP速報値、12月の米景気先行指標総合指数、12月の米新築住宅販売件数など。(銀)

出所:MINKABU PRESS

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