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新興市場見通し:需給改善への期待膨らむ、IPOはオキサイドなど5社  4月03日14時34分

今週の新興市場では、週半ば以降マザーズ指数の堅調ぶりが目立った。米国で長期金利の上昇一服感からハイテク株が買われたほか、国内外で新型コロナウイルス感染拡大への警戒感が根強く残り、新興IT企業中心のマザーズ銘柄を見直すムードが広がった。配当・株主優待等の権利取りに拘束されていた個人投資家の資金が再び新興株に向き始めるなど、新年度入りとともに需給状況も改善しつつある印象だ。なお、週間の騰落率は、日経平均が+2.3%であったのに対して、マザーズ指数は+3.4%、日経ジャスダック平均は+0.5%だった。

個別では、メルカリ<4385>が週間で3.3%高、フリー<4478>が同5.9%高とマザーズ時価総額上位は全般堅調。売買代金上位ではプレミアアンチエイジング<4934>が引き続き上値追いの展開となり、ロボアドバイザーサービスの預かり資産が4000億円を突破したウェルスナビ<7342>なども大きく上昇した。また、AppBank<6177>やサイジニア<6031>が週間のマザーズ上昇率上位に顔を出した。一方、3月19日上場のココナラ<4176>は伸び悩み、和心<9271>などが下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力ではハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同6.6%高、ワークマン<7564>が同3.4%高。ワークマンは3月既存店売上が堅調だった。売買代金上位ではシキノハイテック<6614>が半導体関連の直近IPO銘柄として人気となり、フェローテックHD<6890>なども買われた。また、日本エマージェンシーアシスタンス<6063>が週間のジャスダック上昇率トップとなった。一方、日本マクドナルドHD<2702>は同1.0%安とやや軟調で、ニチリョク<7578>などが下落率上位に顔を出した。IPOではスパイダープラス<4192>とAppier Group<4180>が新規上場。前の週のIPOと同様に市場予想と比べ伸び悩んだ感はあるが、ともに大型のIPOながらしっかりした初値形成だった。Appierはマザーズ時価総額4位にランクインしている。

来週の新興市場では、マザーズ指数の一段の上昇に期待したい。3月15日に付けた直近戻り高値1256.51pt(取引時間中)を上抜けてくれば、値動きや需給の好転が強く印象付けられそうだ。個別株を見ると、なお需給的に厳しい局面の銘柄は一部で見られるが、Appierは売り一巡とともに大きく切り返して初値水準を回復。昨年12月上場組を中心とした有力テック株も再び買いを集め始めるなど、需給改善への期待は膨らみつつある。ハイテク株見直しムードもこうした流れを後押しするだろう。

需給懸念を打ち返したAppierは、上場時の期待値等も考慮すればなお上値を試しそうだ。昨年12月上場組では、需給改善の印象が強いヤプリ<4168>などに期待。また、衆院解散・総選挙を睨み「こども庁」創設に続く動きが政府・与党から出てくる可能性もあるので注視しておきたい。なお、来週は4月9日にブロッコリー<2706>、チームスピリット<4397>などが決算発表を予定している。

IPO関連では、4月5日のオキサイド<6521>など5社が新規上場する。オキサイドは軽量とは言えないが、結晶・レーザのグローバルニッチトップ企業として投資家の関心を集めているようだ。なお、4月IPOは12社となっており、来週から転職サイト「ビズリーチ」のビジョナル<4194>(4月22日、マザーズ)などがブックビルディング期間に入る。




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