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9日の香港市場概況:ハンセン1.1%安で反落、不動産セクターに売り  4月09日18時07分

9日の香港市場は、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比309.27ポイント(1.07%)安の28698.80ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が132.11ポイント(1.19%)安の10977.37ポイントとそろって反落した。売買代金は1417億1400万香港ドルに縮小している(8日は2811億2700万香港ドル)。


米中対立の激化が警戒される流れ。米商務省は8日、中国軍に関連しているとして、中国のスーパーコンピューター開発を手がける計7法人・団体に対し、禁輸措置を発動したと発表している。また米議会上院は同日、対中制裁の新法案をとりまとめた。新疆ウイグル自治区の人権、香港の自治、インド太平洋地域の覇権などを巡り、米中は依然として非難を応酬している。


中国の引き締めスタンスも懸念。住宅都市農村建設部のゲイ虹・副部長は8日、複数の地方政府責任者を招集し、住宅価格の安定化に努めるよう指導した。中国政府は不動産政策について、「住宅は住むためのもので、投機の対象ではない」との基本方針を堅持している。朝方公表された3月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比0.4%上昇、生産者物価指数(PPI)が4.4%上昇という結果。それぞれ予想を上回った。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)とバイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)がそろって4.9%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.9%安と下げが目立った。


セクター別では、デベロッパーや管理サービスの不動産が安い。雅居楽集団(3383/HK)が2.6%、龍湖集団HD(960/HK)が2.2%、融創中国HD(1918/HK)と深センHD(深セン・インベストメント:604/HK)がそろって1.7%、碧桂園服務HD(6098/HK)が7.2%、世茂服務HD(873/HK)が6.9%、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が5.9%ずつ下落した。


家電や食品飲料、スポーツ用品など消費セクターもさえない。海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が3.8%安、海信家電集団(921/HK)が3.3%安、TCL電子HD(1070/HK)が2.1%安、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.4%安、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.0%安、安踏体育用品(2020/HK)が3.1%安、李寧(リーニン:2331/HK)が2.6%安で引けた。


半面、鉄鋼セクターは続伸で逆行高。重慶鋼鉄(1053/HK)が24.1%高、鞍鋼(347/HK)が4.4%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.3%高で取引を終えた。一部企業が好業績予告を発表し、セクター全体のセンチメントが改善する。中堅鉄鋼メーカーの重慶鋼鉄は8日引け後、2021年第1四半期(1〜3月)の純利益が前年同期比で約260倍に拡大するとの見通しを示した。このほか、非鉄の一角もしっかり。利益見通し約31倍を手がかりに、中国アルミ(2600/HK)は3.6%上昇した。


一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.92%安の3450.68ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、医薬品株、金融株、素材株なども売られた。

亜州リサーチ(株)




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