株式・投資信託・ETF・退職・年金 投資に役立つ「ケイゾンマネー」

コラム【アナリスト夜話】フィンフルエンサー相場はどこまで行くか?(マネックス証券 大槻奈那)  5月12日09時35分

米国の土曜深夜に、テスラのイーロン・マスクCEOがバラエティ番組「サタデーナイトライブ」に登場しました。これに伴い注目を集めたのが、マスク氏が応援する柴犬マークの暗号資産ドージコイン(Dogecoin)です。

もともとジョークで生まれたコインでしたが、マスク氏がゴッドファーザーならぬ「ドージファーザー(Dogefather)」などとサポートしたことから、今年に入って140倍上昇し、全暗号資産中第4位のメジャーなコインに変身しました(時価総額ベース)。結局番組では、マスク氏が「husle(あやしい金儲け)だ」などとコメントしたため、一晩で4割近く下落しました。もはやこれまで...と思いきや、日曜日に、今度はスペースX社が来年のミッションで「ドージコインで資金を受け入れる」と発表し、盛り返しています。

マスク氏のように市場を大きく揺るがすフィンフルエンサー(金融のFin + influencer)が、欧米市場のワイルドカードになっています。年初にSNSの噂で急騰したゲームストップやAMCなどのペニーストック(小型株)も思い起こされます。背景として、カネ余り、余暇の増加に加えて、金融知識をSNSに求める人の急増が指摘されています。

今の日本ではここまで派手な動きはみられません。しかし、1980年代のバブル末期には、懐かしの八百半デパートや一部の製紙会社等、多くの株式が噂で乱高下したものでした。コロナが収束に向かえば、日本でも、フィンフルエンサーや市場の噂が席巻する日が再び来るかもしれません。

しかし、そうした動きは、短期的には面白くてもやがて悲劇に繋がり得る危険な賭けです。我々は、大きく相場を動かすことはなくても、正確で信頼できる情報をこれからも粛々と発信していきたいと思います。


マネックス証券 チーフ・アナリスト 大槻 奈那
(出所:5/10配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)




<FA>

 Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

特集

「証券アナリストの調査手法とこだわり」(全6回)

「証券アナリストの調査手法とこだわり」

証券アナリストの行動パターンをご紹介!個人投資家のリスク回避術を学ぼう。

特集を読む »

おもしろ企業探検隊

おもしろ企業探検隊

平林亮子&内田まさみの「そうだ!社長に会いに行こう」ナブテスコ株式会社

特集を読む »