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エノモト Research Memo(7):コロナ禍の中、好業績を達成  6月25日15時47分

■業績動向

1. 2021年3月期の業績動向
エノモト<6928>の2021年3月期の業績は、売上高22,999百万円(前期比1.6%増)、営業利益1,563百万円(同15.1%増)、経常利益1,561(同12.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,489百万円(同63.2%増)となった。国内経済は、コロナ禍の影響により未だ経済の停滞につながるリスクがあるが、製造業の一部では力強い回復基調を示す業種もあった。そのような環境下、同社の属する電子部品業界は、スマートフォンやウェアラブル端末向けで強い基調が続き、上期に各国・地域・都市単位のロックダウンや企業活動の制限などによる混乱で苦戦した自動車向けも、下期には世界的な規模で需要が急回復した。

売上面では、顧客先である電子部品業界の好調や自動車業界の急回復に支えられ、上期の減収から通期は増収を達成することとなった。製品群別売上高では、IC・トランジスタ用リードフレームが、上期は自動車販売台数の減少の影響を受けて海外を中心に自動車向け部品が苦戦したが、下期には需要が急速に回復していった。オプト用リードフレームは、自動車向け部品のほか、集客施設の大型ディスプレイ向け部品が低迷した。自動車向けとモバイル端末向けを主とするコネクタ用部品は、スマートフォンやウェアラブル端末向け部品の需要が、通常端境期となる第4四半期にも5Gへの切り替え需要が続くなど、期を通じて高い水準で推移、自動車向け部品の需要も下期に急回復した。

利益面では、さらなる品質の改善と製造工程の自動化・効率化によるコストの低減を進めた結果、上期の減益から通期では2ケタ増益と好業績を達成することができた。2ケタ増益は、下期の売上好調に加え、特に高付加価値製品のコネクタが好調だったことでミックスが改善、効率化が漸進したことで原価も低減、売上総利益率の改善幅が大きくなったことが要因である。また、販管費も、交通費などコロナ禍における抑制もあったと思われるが、津軽工場での投資が続く中で横ばい圏を維持できたことが大きかった。なお、業績改善に伴う繰延税金資産の追加計上によって、親会社株主に帰属する当期純利益の増益幅が大きくなっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)




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