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新興市場見通し:新興株も先行き懸念重く、決算やIPOラキールに注目  7月10日14時33分

今週の新興市場では、日経平均と同様にマザーズ指数も下落し、日足チャートで1180pt近辺に位置する25日移動平均線や75日移動平均線を相次ぎ割り込んだ。国内での新型コロナウイルス感染再拡大が懸念され、週初から売りが先行。週半ばから米金利低下とともに日経平均が値を崩すと、リスク回避目的の売りが一段と広がり、マザーズ指数は7月8日にかけて4日続落した。ただ、週末9日の後場になって日経平均は下げ渋り、新興株にも押し目買いが入った。なお、週間の騰落率は、日経平均が-2.9%であったのに対して、マザーズ指数は-2.7%、日経ジャスダック平均は-0.8%だった。

個別では、マザーズ時価総額上位のメルカリ<4385>が週間で2.7%安、フリー<4478>が同1.1%安と軟調。売買代金上位ではアンジェス<4563>が売られ、ジーネクスト<4179>などが週間のマザーズ下落率上位に顔を出した。一方、JMDC<4483>が同8.0%高となり、NTT西日本との鉄塔売買を発表したJTOWER<4485>は同18.8%高。直近上場の日本電解<5759>、Enjin<7370>、アイドマ・HD<7373>も大幅高となり、マネーフォワード<3994>との提携を発表したツクルバ<2978>が上昇率トップだった。ジャスダック主力では、ワークマン<7564>が同1.5%安、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同4.8%安と軟調。売買代金上位ではシンバイオ製薬<4582>が利益確定売りに押され、グローバルインフォメーション<4171>などが週間のジャスダック下落率上位に顔を出した。一方、日本マクドナルドHD<2702>は同0.6%高と小じっかり。直近上場のアルマード<4932>、証券各社の投資判断付与が相次いだウエストHD<1407>などが買われ、プロルート丸光<8256>が上昇率トップだった。IPOではBCC<7376>が公開価格の約2.6倍となる初値を付け、コラントッテ<7792>の初値は公開価格を2割強上回った。また、ともに初値後も大きく上昇した。

来週の新興市場では、外部環境睨みの神経質な展開が続くとみておきたい。今週末の米金利上昇に伴う欧米株高の流れを引き継ぎ、週初は買い安心感が広がるだろう。新興市場では直近IPO銘柄や個別材料株が循環的に買われ、個人投資家の物色意欲の根強さも感じられる。しかし、新型コロナウイルス感染再拡大への懸念はなおくすぶり、米国債の需給状況を踏まえると目先は米長期金利の本格的な反転上昇も期待しにくい。国内外経済の先行き懸念に新興株も振らされそうだ。

来週は、7月14日にUUUM<3990>、チームスピリット<4397>、アイドマ・HD、バリュエンスHD<9270>、15日にウエストHD、ティーケーピー<3479>、ココナラ<4176>、オキサイド<6521>、グッドパッチ<7351>などが決算発表を予定している。営業支援のアイドマ・HDは上場後初の決算発表となるが、前回の当欄でも取り上げたように成長期待が高い。期待に応える内容となるか注視したい。ワンダープラネット<4199>(14日)やテンダ<4198>(15日)も初の決算発表がある。また、強気の投資判断が相次ぎ出ているウエストHDなども業績動向が注目されそうだ。

IPO関連では、7月16日にラキール<4074>がマザーズへ新規上場する。公開規模こそやや軽量感に乏しいものの、クラウド型アプリ開発ツール「LaKeel DX」の成長期待が高く、逆風下ながら堅調な出足が見込まれる。




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