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ウェーブロックHD Research Memo(5):安定収益構造をベースに、新規事業・新市場の開拓に注力  7月26日15時05分

■会社概要

4. SWOT分析
ウェーブロックホールディングス<7940>の経営を取り巻く外部環境と経営の現状について、SWOT分析で簡便表に表した。なお、SWOT分析とは、企業が組織の経営ビジョンや戦略を企画立案する際によく用いる経営分析手法の1つで、企業を取り巻く外部環境についての「成長機会(Opportunity)」と「脅威(Threat)」、企業が固有に持つ「強み(Strength)」と「弱み(Weakness)」を4つに区分してまとめたものである。

外部環境面での成長機会としては、注力事業であるアドバンストテクノロジー事業において自動車外装・内装分野での潜在的な需要があり、これらを開拓することで事業拡大が期待できること、また、現在は売上高比率で1割以下の水準にとどまっている海外市場での成長が期待できる点にある。マテリアルソリューション事業において、アジア圏内の各地域に即した農業の生産性向上に向けた展開等も進めていく予定にしている。一方でリスク要因としては、原油価格が高騰した場合、主要原材料価格の指標となるナフサ価格が上昇し利益率低下につながるリスク、また、防虫網や建築資材、産業資材、食品用パッケージなどは国内市場に依拠しているため、人口減少等により国内市場が縮小するリスクが挙げられる。

同社が固有に持つ強みとしては、複数の素材と加工技術の「組み合わせ」と「仕組み」により、新たな付加価値を創出し市場を開拓していくことができること、事業領域が住宅、農業、建設、自動車など幅広い分野に展開しているため、特定の業界の好不況に左右されない安定した収益ポートフォリオを形成していること、収益基盤の強化及び成長のために必要となる組織再編やM&A等を機動的に行える体制を構築していることなどが挙げられる。一方で課題は、マテリアルソリューション事業の拡大を図るための新市場の開拓や新規ビジネスの育成が挙げられる。また、アドバンストテクノロジー事業においては、売上規模がまだ小さいこともあり、主要取引先からの受注変動によって収益が変動するリスクがある点が挙げられる。また、金属調加飾フィルムの製造拠点となる古河工場のキャパシティに限りがあるため、事業を一段と拡大していくためには、工場の移転なども今後の検討課題となってくる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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