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日経平均は3日ぶり大幅反落、市場の不安定さが再度意識されてくるか  3月13日12時15分

 日経平均は3日ぶり大幅反落。303.91円安の21199.78円(出来高概算6億株)で前場の取引を終えている。

 12日の米株式市場でNYダウは96ドル安と反落。ボーイング機「737MAX」の墜落事故を受けて同型機の運行停止が相次ぎ、同社株が連日の大幅安となってNYダウを大きく下押しした。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸するなど高安まちまちだった。日経平均は前日までの2日間で計478円上昇していたため、利益確定の売りが先行して77円安からスタートすると、朝方は小安い水準でもみ合う場面が続いた。しかし、中国・上海総合指数が寄り付きを高値にマイナスへ転じたことを受けて、東京市場でも売りが広がり、日経平均は下げ幅を300円超に広げこの日の安値で前場を折り返した。東証1部の値下がり銘柄は全体の8割強となっている。

 個別では、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>など売買代金上位は全般さえない。日経平均採用で前日まで買われていたオムロン<6645>が急反落し、村田製<6981>など電子部品株も軟調ぶりが目立つ。光ファイバー市況の悪化懸念が広がり、フジクラ<5803>や古河電工<5801>は急落。また、業績下方修正のオハラ<5218>が東証1部下落率トップとなった。一方、売買代金上位では信越化<4063>、ガンホー<3765>、JT<2914>が逆行高。信越化はおよそ11年ぶりの自社株買い実施を発表し、好感された。遅れていた第3四半期決算を発表した日立造<7004>なども買われた。セクターでは、証券、保険業、その他金融業などが下落率上位で、その他も全般軟調。鉱業のみプラスを確保した。

 日経平均は前日に378円高と大きく上昇し、日足チャート上では5日移動平均線、25日移動平均線を上回っていた。これにより市場全体のムードが好転することも期待されたが、本日は一転してこれら移動平均線を再び割り込む大幅安となり、市場の不安定さが改めて意識されてきそうだ。前日までのリバウンドは、依然として売買が膨らまないなかで先物や一部の値がさ株の買い戻しが主導していた印象もある。米中の動向など外部環境に大きく振らされる場面が当面続きそうだ。

 新興市場ではマザーズ指数がやはり3日ぶりに反落しているが、下落率は0.7%と日経平均(1.4%)に比べ底堅さを見せている。決算が好感されたラクスル<4384>が高値更新し、本日上場のサーバーワークス<4434>が買い気配のまま前場を終えるなど、個人投資家の中小型株に対する物色意欲の根強さが窺われる。とはいえ、市場全体の不安定さが増せば個人投資家にも買い手控えムードが広がるだろう。相場全体の地合い睨みで取り組みたいところだ。
(小林大純)


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