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日経平均は続伸、上げ幅ほど市場ムードは良好か?  4月12日12時10分

 日経平均は続伸。130.52円高の21841.90円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。

 11日の米株式市場でNYダウは14ドル安と小幅反落。翌日から発表が本格化する1-3月期決算を見極めたいとの思惑が強く、様子見ムードが広がった。一方、3月の米卸売物価指数が市場予想を上回ったほか、週間の米新規失業保険申請件数もおよそ50年ぶりの低水準となり、為替市場では米経済指標の改善を受けて1ドル=111円台後半まで円安が進行。本日の日経平均は円安を好感して70円高からスタートすると、朝方伸び悩む場面もあったが、決算発表のファーストリテ<9983>をけん引役として前引けにかけ上げ幅を広げる展開となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の4割強、対して値下がり銘柄は5割ほどとなっている。

 個別では、前述のファーストリテが8%近い上昇で前場を折り返し、日経平均を約159円押し上げた。今期営業利益予想を下方修正しているが、中国を中心とした海外の伸びがポジティブ視されているようだ。ソフトバンクG<9984>は投資先である米ライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズが上場を正式申請し、3%近い上昇となった。その他売買代金上位では、任天堂<7974>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>などが堅調。米長期金利の上昇を受けて三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といった金融株もしっかり。また、ファーストリテとともに好決算のCSP<9740>やコシダカHD<2157>が東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、武田薬<4502>が2%安となったほか、ファナック<6954>、キーエンス<6861>、SUMCO<3436>といったハイテク株がさえない。決算が注目された安川電<6506>は売りが先行したものの、その後下げ幅を縮めた。また、ローソン<2651>が急落し東証1部下落率トップとなった。セクターでは、保険業、証券、その他金融業などが上昇率上位。反面、鉱業、石油・石炭製品、医薬品などが下落率上位だった。

 日経平均寄与度の大きいファーストリテやソフトバンクG、それに相場のけん引役となる金融株の上昇から、日経平均は3ケタの上昇で前場を折り返した。日足チャートでは、21900円手前に位置する200日移動平均線に再び迫る動きを見せている。成長期待の再燃したファーストリテやウーバー上場が材料視されるソフトバンクGの上昇が続けば、200日線の上抜けや節目の22000円台回復への期待も高まってくる。

 とはいえ、日経平均はファーストリテとソフトバンクGの寄与(計195円押し上げ)を除けばマイナス。東証株価指数(TOPIX)は小幅ながらマイナスとなっており、東証1部市場では値下がり銘柄数が1087と値上がり銘柄数の917を上回る。市場のムードは日経平均の上げ幅ほど良好とは言いづらい。外需系企業の先駆けとして注目された安川電の決算はある程度想定されたとはいえ厳しい内容で、今月下旬から本格化する3月期決算企業の決算発表に向けてやや懸念を残すものとなった。個別に業績動向をよく見極めたうえで取り組むようにしたい。
(小林大純)


<AK>

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