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21500円処での底堅さが意識される  7月11日08時39分

 11日の日本株市場は、やや買い優勢の展開が期待されるが次第にこう着感が強まりそうである。10日の米国市場ではNYダウが76ドル高となった。パウエルFRB議長が議会証言で米経済は「逆流」の中にあると発言し、今月のFOMCでの利下げが意識され買いが広がった。
決算発表シーズンを控えて上値は限られたものの、終日堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の21530円。円相場は1ドル108円40銭台と、やや円高に振れて推移している。

 パウエルFRB議長による議会証言では、力強い雇用市場より、中国との貿易戦争などのリスクを指摘し、市場に利下げの合図を送ったと捉えられている。今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げへの思惑から、米国市場は底堅い展開が意識されるため、この流れから日本株市場の底堅さも意識されそうだ。為替市場ではやや円高に振れてはいるが、108円台をキープしているためマイナス視するながれにはならないだろう。

 また、ETFの決算に伴う分配金捻出による売り需要についてはピークを通過した格好であろう。機械的な売り需要が一巡するとの見方もされやすく、日経平均の21500円処での底堅さがみられているようだと、値ごろ感からの押し目買いも意識されてくることが考えられる。

 とは言え、ファーストリテ<9983>や安川電<6506>の決算に関心が集まることから、方向性が掴みづらい状況には変わらないだろう。安川電については、決算への警戒から弱含みとなっているが、6月の工作機械受注額が32カ月ぶりに好不況の目安とされる1000億円を割り込むなど、昨日は工作機械株への売りにつながっていた。弱い決算は織り込まれていることもあり、決算後のアク抜けも期待されてきそうである。ファーストリテは高値圏でのもち合いが続いている一方で、68000円処が抵抗となっている。ショートカバーが意識されるが、抵抗突破は決算を見極めてからといったところだろう。

 日経平均は、チャート形状としては5日線に上値を抑えられる一方で、21500円処での底堅さが意識されていた。25日線は緩やかに上昇しており、これを試す展開が意識されやすいところではあるが、乖離が縮小していることもあり、同線までの調整があったとしても大きな調整とはならず、反対に支持線として自律反発のタイミングともなりそうである。


<AK>

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