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【新型コロナ】ブラジル:経済活動再開のジレンマ、大統領は3回連続検査で陽性  7月22日09時26分

新型コロナウイルスの猛威を振るうブラジルでは、経済活動の再開と新型コロナ対策を巡ってジレンマに陥っている。新型コロナ感染の脅威を軽視するボルソナーロ大統領も国民の反発や自身の感染で方針の変更に迫られている。大統領は現地時間19日に3回目の検査を実施し、結果は引き続き陽性だった。

ブラジルの新型コロナ感染者数は19日時点で計209万8389人に上り、この日の新規感染者数は2万3529人だったと報告された。現時点では米国に続いて世界2位の感染者数を記録。世界保健機関(WHO)は17日、ブラジルの新規感染者数の増加ペースが落ち着いているものの、ペースダウンはみられていないと指摘した。

中国の政府系シンクタンク「社会科学院」のラテンアメリカ研究所はこのほど、ブラジルがここまで感染者数を増加させた原因について、ボルソナーロ大統領の軽視姿勢に問題があったと指摘。大統領が隔離政策に反対し、経済活動を優先する路線のツケが回って来たとの見方を示した。

同研究所は、大統領が経済活動の優先に執着してきた背景には、ここ数年のブラジル経済の低迷が続いていることだと指摘。また、ブラジルには中小零細企業が多いため、強制的に休業措置をとった場合、補償の支出でブラジルの財政が破綻する恐れがあるとの見方を示した。

一方、ブラジル保健省は早急な経済活動の再開に一貫して反対し、大統領と対立する立場を示した。同国の感染学者であるパウロ・メンゼス氏は、新型コロナの感染が大都市から中小都市に広がっていると指摘。各地の医療水準に格差があり、中小都市では医療崩壊につながる恐れがあると警告している。

中国の社会科学院のラテンアメリカ研究所は、ブラジルがもう一度ロックダウン(都市封鎖)を実施する可能性が低いとの見方を示した。ブラジル人の国民性ではロックダウンの規則を守れることができないと指摘。また、財政難のブラジルでは、追加の財政補助が同国の負債残高を一段と増加させるため、追加のロックダウンの実行が困難だと分析した。ブラジルは新型コロナと共存できる社会を形成していく方法を模索すべきだと強調した。


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