DeFiプロジェクト「Sushiswap」【フィスコ・暗号資産コラム】 1月12日15時51分
SushiswapはDEXの1つである。オープンソースのプロジェクトとしてソースコードが無償公開されているUniswapから派生したプロジェクトであり、2020年8月27日にローンチされた。当初、Uniswapのユーザーにインセンティブを与えて一気にSushiswapプロトコルに引き抜こうとする設計であったため、「Vampire Attack」とも呼ばれた。Sushiswap上のAPY(Annual Percentage Yield)は他と比較して非常に高く、2020年9月8日時点では1,000%を越えるペアも存在した。こういった極めて高いAPYが投資家を呼び寄せた。
Sushiswapの基盤トークンはSUSHIである。Sushiswapのサービスは、2020年9月9日に開始されたが、これに先行して8月27日からはUniswapなど既存のイーサリアム基盤の取引所の流動性をSushiswapに預けた者に対して、SUSHIの配布が行われた。
SUSHIを保有するユーザーにはガバナンス権が付与される。SushiswapにUniswap上のどのトークンを預けることができるかは、ユーザーの投票によって変更される。また、SUSHIを保有するユーザーにはネットワーク手数料が分配される。Uniswapではすべてのプールの取引手数料の0.3%が流動性提供者に配分される一方、Sushiswapでは0.25%がアクティブな流動性提供者に配布され、残りの0.05%はSUSHIに変換されてSUSHIトークンの保有者に分配される。Uniswapとの違いは「基盤トークンの有無」であったが、その後UniswapもUNIトークンを発行したことで、その違いはなくなった。
SUSHIは、2020年9月1日にCeFi型の大手取引所BinanceとFTXに上場した。しかし、9月5日にSUSHIの開発者が所有していた市場流通量のうち約30%をすべて売却したことが判明すると、SUSHI価格は一時4.8ドルから1.8ドルへと急落した。しかし、開発者がプロトコル管理をFTXのCEOに引き継ぎ、さらに開発者の売却分をすべてコミュニティに寄付するとしたことで、価格は回復した。一時TVLも大きく減少していたが、11月以降は再び拡大傾向に転じている。
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