8日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で3日ぶり反発、景気敏感株に買い 4月08日17時18分
8日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比2.93ポイント(0.08%)高の3482.55ポイントと3日ぶりに反発した(上海A株指数は0.08%高の3650.32ポイント)。
中国景気の回復が改めて意識される流れ。新規材料に乏しい中、足もとで公表された経済指標の改善が買い材料として蒸し返された。金融引き締めの動きを警戒し、朝方は小安く推移したものの、指数は程なくプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、景気動向に敏感な素材関連の上げが目立つ。非鉄の江西銅業(600362/SH)が9.5%高、鉄鋼の重慶鋼鉄(601005/SH)が6.7%高で引けた。政府の環境対策による生産調整で、市況が引き締まると期待されている。非鉄金属業界では、中国有色金属工業協会が6日、北京市内で第4回第1次会員代表大会を開催。その席上で、ある幹部が「中国当局は『非鉄業界のカーボンピーク実施案』の策定に入った」などと現状を説明した。
消費関連株もしっかり。酒造大手の山西杏花村フェン酒(600809/SH)が5.5%高、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が3.6%高、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.0%高、老舗小売グループの王府井集団(600859/SH)が2.4%高、自動車メーカー最大手の上海汽車集団(600104/SH)が1.1%高で取引を終えた。医薬品株、エネルギー株、海運株、保険・証券株なども買われている。
半面、不動産株はさえない。新城控股集団(601155/SH)が2.6%安、金地集団(600383/SH)が2.1%安、緑地控股(600606/SH)が1.6%安と値を下げた。銀行株、公益株、インフラ関連株、ハイテク株の一角も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.07ポイント(0.43%)高の248.07ポイント、深センB株指数が5.65ポイント(0.49%)安の1139.51ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)
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