株式・投資信託・ETF・退職・年金 投資に役立つ「ケイゾンマネー」

株価指数先物 【週間展望】 ―2万8500円~2万9500円のレンジに切り上がる  5月30日17時00分


「2万8500円~2万9500円のレンジに切り上がる」

 今週の日経225先物は、先週の大幅な上昇(1週間で770円)に対する短期的な反動も想定しておく必要がある。28日には2万8500円辺りを上値抵抗線とした保ち合いレンジを一気に上放れたことにより、ヘッジ外しの動きや短期筋のショートカバーも機械的に加わったと考えられる。日経225先物は25日移動平均線突破から目先的なターゲットとして意識されていた75日線にタッチし、いったんは達成感も出やすい。ただし、短期的なポジションはショートカバーなどで一巡した感はあるものの、27日のMSCIの定期見直しに伴うリバランス需給が通過した後の東証1部の売買代金は3兆円を超えている。ショートカバーなどポジションをニュートラルにする動きのほか、レンジの切り上がりによってある程度は新規の買いも入ったと考えられる。

 28日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。4月の米個人消費支出は、食品とエネルギーを除くコア指数が前年同月比3.1%上昇と1992年7月以来の上昇率となった。しかし、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策に変更を与えるほどではないとの見方から、長期金利は1.58%に低下した。週明け31日がメモリアルデーの祝日となるため、小幅な値動きとはなったものの、良好な地合いであることが窺える。シカゴ先物清算値は日中大阪比100円安の2万9020円だった。週初は利食い優勢で始まるだろうが、押し目買い意欲は強そうだ。

 日経225先物は2万8500円の抵抗線突破によって、今後は2万8500円~2万9500円辺りのレンジに切り上がる。目先的には2万9000円固めから、ナイトセッションを考慮した5日移動平均線(28日時点:2万8774円)、25日線(2万8645円)辺りでは押し目拾いのスタンス。また、2万9000円での底堅さから75日線を明確に上放れてくる局面では、2万9500円のレンジ上限へのバイアスが強まろう。さらに、5月11日から13日の下落部分を吸収してくる形になるため、ターゲットは3万円に切り上がる。徐々に海外勢がロング比率を高めてくる可能性はありそうだ。

 5月第3週(17日-21日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で2週連続の売り越し、売越額は3981億円(前週1兆1177億円)だった。日経平均先物は5月14日の安値2万7130円(ナイトセッションを含む)をボトムにリバウンドを見せていたが、値動きの荒い状況だったこともあり、買い越しとはならなかった。なお、5月4週(24日-28日)は先物の手口面から海外投資家は買い越しに転じた可能性は高いが、トータルでは依然として売り越していると考えられる。そのため、2万9000円辺りで底堅さを見せてくるようであれば、ロング比率を高めよう。

 また、28日のVIX指数は16.76で終え、一時15.90と4月15日以来の水準まで低下。リスク選好のなかでは短期筋のショートは仕掛けづらい。

 NT倍率は先物中心限月で14.80~15.00倍のレンジで推移しており、足元ではレンジ上限に接近。ハイテク株を見直す動きとワクチン接種の進展を背景とした海外勢のロング姿勢を想定した場合、NT倍率上昇を見込んだNTロングのポジションに。

 今週は米国市場の休場の影響で、週初は海外勢の活発な動きは期待できないほか、週末には米雇用統計の発表を控えているため市場心理を神経質にさせる可能性はある。こう着感の強い相場展開では押し目拾いのスタンスか。

 なお、足元で暗号資産(仮想通貨)への資金流入はピークアウトした可能性がある一方、インフレに備えたポジショニングやディフェンシブ株への資金シフト、さらに景気サイクル終盤で活躍する傾向のある銀行株への物色も見られ、景気楽観論のピークアウトも想定されてきている。リバランスの動きが強まる可能性からも、これまで比率を下げていたグロース株へのシフトに向かわせよう。

 経済スケジュールでは、31日に4月鉱工業生産速報値、4月新設住宅着工戸数、中国5月製造業購買担当者景気指数(PMI)。6月1日に1-3月期法人企業統計調査、中国5月財新製造業PMI、米5月製造業PMI改定値、米5月ISM製造業景況指数。2日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)。3日に中国5月財新サービス部門PMI、米5月ADP雇用統計、米5月ISM非製造業景況指数。4日に米5月雇用統計が予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
1月限 日経225 27774.95  TOPIX  1832.70
2月限 日経225 29718.77  TOPIX  1940.02
3月限 日経225 29282.41  TOPIX  1930.42
4月限 日経225 29909.73  TOPIX  1961.13
5月限 日経225 27748.22  TOPIX  1871.53

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
21/6 5月28日  28530  29200  28500  29120  +590
21/6 5月27日  28600  28640  28350  28530  -60
21/6 5月26日  28580  28720  28350  28590  -10
21/6 5月25日  28390  28620  28330  28600  +260
21/6 5月24日  28360  28600  28200  28340  -10

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
21/6 5月28日  1907.5  1950.0  1905.0  1948.0  +41.5
21/6 5月27日  1916.5  1922.5  1905.5  1906.5  -10.0
21/6 5月26日  1920.5  1925.0  1906.5  1916.5  -5.5
21/6 5月25日  1915.5  1923.0  1911.0  1922.0  +10.5
21/6 5月24日  1908.0  1920.5  1899.0  1911.5  +4.0

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日比
5月28日(6月限)  29020  -100
5月27日(6月限)  28850  +320
5月26日(6月限)  28610  +20
5月25日(6月限)  28405  -195
5月24日(6月限)  28495  +155
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
      売り     前週末比   買い   前週末比
5月21日    8989億円  -579億円  4975億円 -1098億円
5月14日    9569億円  -78億円  6074億円 -1196億円
5月07日    9647億円  +232億円  7270億円 +238億円
4月30日    9415億円 +1190億円  7031億円 -1669億円
4月23日    8224億円  -358億円  8701億円 -2080億円
4月16日    8583億円  -978億円 1兆0781億円  -83億円
4月09日    9561億円  -929億円 1兆0864億円 -1987億円
4月02日  1兆0490億円  -641億円 1兆2852億円 -1530億円
3月26日  1兆1132億円  -217億円 1兆4382億円 +2708億円
3月19日  1兆1350億円  +972億円 1兆1674億円 +4652億円
3月12日  1兆0377億円 -1644億円  7022億円 -7088億円
3月5日   1兆2021億円  -432億円 1兆4111億円 +5697億円
2月26日  1兆2453億円  +285億円  8413億円 +799億円
2月19日  1兆2168億円  +164億円  7613億円 +1750億円
2月12日  1兆2004億円 -1123億円  5863億円  -32億円
2月5日   1兆3127億円  -167億円  5895億円 +1369億円
1月29日  1兆3295億円  +196億円  4526億円 -251億円
1月22日  1兆3098億円  -617億円  4777億円 +475億円
1月15日  1兆3715億円  +572億円  4302億円 +254億円
1月8日   1兆3142億円  -286億円  4048億円 -183億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
      売り      前日比    買い       前日比
5月26日  3億2160万株   -2133万株  1億9317万株   -105万株
5月25日  3億4294万株   -309万株  1億9423万株   -356万株
5月24日  3億4604万株   -151万株  1億9779万株   -347万株
5月21日  3億4755万株   +364万株  2億0126万株   -366万株
5月20日  3億4391万株    +12万株  2億0493万株   -446万株
5月19日  3億4378万株   +177万株  2億0939万株   -758万株
5月18日  3億4200万株   -2945万株  2億1698万株   -953万株
5月17日  3億7145万株   -106万株  2億2651万株   -1795万株
5月14日  3億7252万株   -1122万株  2億4446万株   -550万株
5月13日  3億8374万株   -377万株  2億4997万株   -777万株
5月12日  3億8752万株    -36万株  2億5774万株   -685万株
5月11日  3億8788万株   +2368万株  2億6459万株   -1955万株
5月10日  3億6420万株    -17万株  2億8414万株   -571万株
5月07日  3億6437万株   +181万株  2億8985万株   +32万株
5月06日  3億6256万株    -64万株  2億8953万株   +286万株
4月30日  3億6320万株   +4545万株  2億8666万株   -1715万株
4月28日  3億1775万株   -511万株  3億0382万株   -2232万株
4月27日  3億2287万株   +492万株  3億2614万株   -1974万株
4月26日  3億1795万株   -212万株  3億4589万株   -334万株
4月23日  3億2007万株   +382万株  3億4923万株   -441万株
4月22日  3億1625万株    +32万株  3億5365万株   -500万株
4月21日  3億1592万株    -19万株  3億5865万株   -2361万株
4月20日  3億1611万株   +455万株  3億8227万株   -2862万株
4月19日  3億1156万株   -709万株  4億1089万株   -1192万株
4月16日  3億1865万株   -1566万株  4億2282万株   +56万株
4月15日  3億3432万株   -983万株  4億2225万株   +296万株
4月14日  3億4415万株   +392万株  4億1929万株   -4856万株
4月13日  3億4023万株   -857万株  4億6785万株   +4913万株
4月12日  3億4881万株   +891万株  4億1872万株   -644万株
4月09日  3億3989万株   -2892万株  4億2516万株   -193万株
4月08日  3億6882万株   +540万株  4億2710万株   -3221万株
4月07日  3億6341万株   +449万株  4億5931万株   +173万株
4月06日  3億5892万株    -50万株  4億5757万株   -2571万株
4月05日  3億5942万株   -337万株  4億8328万株   -541万株
4月02日  3億6279万株   +660万株  4億8870万株   -49万株
4月01日  3億5619万株   +793万株  4億8920万株   -2312万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
9月4日  801億円
9月9日  801億円
9月15日  801億円
9月17日  801億円
9月23日  801億円
9月24日  801億円
9月29日  801億円
10月14日 701億円
10月16日 701億円
10月22日 701億円
10月28日 701億円
10月29日 701億円
10月30日 701億円
11月13日 701億円
11月18日 701億円
12月21日 701億円
12月22日 701億円
12月30日 701億円
1月4日  501億円
1月15日  501億円
1月20日  501億円
1月28日  501億円
2月26日  501億円
3月4日  501億円
3月5日  501億円
3月22日  501億円
3月24日  701億円
3月30日  501億円
4月21日  701億円

株探ニュース

【関連ニュース】
今週の決算発表予定 伊藤園、ファーマF、トリケミカルなど (5月31日~6月4日)
今週の【新規公開(IPO)銘柄】 メイホーHD
今週の【重要イベント】鉱工業生産、中国PMI、米雇用統計 (5月31日~6月6日)


Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.

特集

「証券アナリストの調査手法とこだわり」(全6回)

「証券アナリストの調査手法とこだわり」

証券アナリストの行動パターンをご紹介!個人投資家のリスク回避術を学ぼう。

特集を読む »

おもしろ企業探検隊

おもしろ企業探検隊

平林亮子&内田まさみの「そうだ!社長に会いに行こう」ナブテスコ株式会社

特集を読む »