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株価指数先物 【週間展望】 ―ロール中心でこう着ながらも、レンジを切り上げてくる可能性も  6月06日17時00分


「ロール中心でこう着ながらも、レンジを切り上げてくる可能性も」

 今週の日経225先物は、週末の6月限先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えた限月乗り換え(ロールオーバー)中心の取引となる。そのため、ヘッジファンドによる短期の仕掛け的な売買も限られてくるため、基本的には大きなトレンドは出にくい。既に先週後半からロールオーバーが進められているほか、足元では限月間スプレッドの取引が積み上がっていることもあり、波乱の展開は考えづらいだろう。限月間スプレッドは4月のマイナス55水準から、直近ではマイナス40となっており、期先の評価が高まっている印象。チャート形状では、25日移動平均線を支持線としたリバウンドから、上値抵抗である75日線水準で攻防を見せていることもあり、抵抗線突破からの上昇も念頭に置いておきたい。

 4日の米国市場では、注目されていた5月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比55.9万人増となったものの、コンセンサス(67万人程度)を下回った。これにより、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ懸念が和らいだ格好となり、長期金利が低下。ハイテク株などが買われ、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。シカゴ先物清算値は2万9120円と日中大阪比190円高で終えた。

 週初はこれにサヤ寄せする形で買いが先行するとみられ、抵抗線である75日線(2万9140円辺り)を試す展開となろう。先週の先物レンジは概ね2万8500円~2万9000円辺りでの推移であったが、このレンジを明確に上放れてくるようだと、機械的にヘッジ対応のポジション調整が行われるとみられ、2万9000円~2万9500円辺りにレンジを切り上げてくる可能性が高まる。また、2万9000円を固める形で底堅さを見せてくるようであれば、売り方のヘッジ対応の動きも強まることにつながり、トレンドが出やすくなるため、短期的にはロングを仕掛けてくる動きも想定される。

 5月第4週(24日-28日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で3週ぶりに買い越しており、買い越し額は5560億円(前週は3981億円の売り越し)だった。日経平均株価は米景気の回復期待から緩やかなリバウンド基調にあったが、27日のMSCIのリバランスを終えて需給不安が後退。28日の日経平均株価が600円を超える大幅上昇となったこともあり、日経225先物は一時2万9200円(ナイトセッションを含む)まで上昇していた。ただし、現物は3738億円、先物は1822億円の買い越しであり、先物主導による先回り的な動きではなく、あくまでもMSCIのリバランス通過による需給調整といったところだった。

 先週のNT倍率は先物中心で15.05倍から14.77倍まで低下した。ファーストリテイリング <9983>など指数インパクトの大きい値がさ株の下落影響が大きかった面はあるものの、それ以上にトヨタ自動車 <7203>などへの物色が強まったことでTOPIXを押し上げた形だ。日経225先物は75日線に上値を抑えられる一方で、TOPIX先物は既に5月のゴールデンウイーク明け後の直近戻り高値を突破し、4月半ばの水準を回復しているため、TOPIX型にはショートカバーも強まりやすい状況である。しかし、NT倍率は直近ボトム水準まで低下してきたことから、今後は修正の動きを見せるかを見極める水準にきていることには留意しておきたい。なお、4日のVIX指数は16.42に低下しており、再び直近ボトム水準まで下げてきている。

 東証1部の売買代金は5月27日にMSCIのリバランスの影響で5兆5995億円に膨れたものの、日経平均株価が600円高となった翌28日は3兆1088億円に減った。その後は2兆円台での推移が続いており、市場参加者は依然として限られている状況だ。メジャーSQを控え先物需給の大半はロールオーバー中心になるため、仕掛け的な売買に対する反応も限定的となる。ただし、先物取引の大半はAIなどで機械的に執行されていることもあり、レンジの節目などで実需の大口取引などが執行された場合、アルゴ発動のきっかけになりやすい。そのため、SQ週でこう着相場がコンセンサスであることを踏まえると、75日線突破がレンジ切り上がりへのトリガーになりそうである。

 経済スケジュールでは、7日に4月景気動向指数、中国5月貿易収支。8日に1-3月期実質国内総生産(GDP)改定値、5月景気ウオッチャー調査、米国4月貿易収支。9日に中国5月消費者物価指数、中国5月生産者物価指数、米国4月卸売売上高。10日に欧州中央銀行(ECB)政策金利、米国5月消費者物価指数。11日に4-6月期法人企業景気予測調査、米国6月ミシガン大学消費者態度指数速報値などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
1月限 日経225 27774.95  TOPIX  1832.70
2月限 日経225 29718.77  TOPIX  1940.02
3月限 日経225 29282.41  TOPIX  1930.42
4月限 日経225 29909.73  TOPIX  1961.13
5月限 日経225 27748.22  TOPIX  1871.53

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
21/6 6月4日   29010  29070  28760  28930  -140
21/6 6月3日   28880  29150  28830  29070  +140
21/6 6月2日   28800  29020  28560  28930  +170
21/6 6月1日   28970  29090  28610  28760  -210
21/6 5月31日  29090  29160  28790  28970  -150

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
21/6 6月4日   1955.5  1960.0  1941.0  1954.0  -5.0
21/6 6月3日   1938.0  1967.0  1936.0  1959.0  +18.5
21/6 6月2日   1922.0  1947.0  1915.0  1940.5  +20.5
21/6 6月1日   1929.0  1934.5  1911.5  1920.0  -8.5
21/6 5月31日  1945.0  1951.0  1919.0  1928.5  -19.5

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日比
6月4日(6月限)  29120  +190
6月3日(6月限)  28995  -75
6月2日(6月限)  28875  -55
6月1日(6月限)  28745  -15
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
      売り     前週末比   買い   前週末比
5月28日    8107億円  -881億円  5496億円 +521億円
5月21日    8989億円  -579億円  4975億円 -1098億円
5月14日    9569億円  -78億円  6074億円 -1196億円
5月07日    9647億円  +232億円  7270億円 +238億円
4月30日    9415億円 +1190億円  7031億円 -1669億円
4月23日    8224億円  -358億円  8701億円 -2080億円
4月16日    8583億円  -978億円 1兆0781億円  -83億円
4月09日    9561億円  -929億円 1兆0864億円 -1987億円
4月02日  1兆0490億円  -641億円 1兆2852億円 -1530億円
3月26日  1兆1132億円  -217億円 1兆4382億円 +2708億円
3月19日  1兆1350億円  +972億円 1兆1674億円 +4652億円
3月12日  1兆0377億円 -1644億円  7022億円 -7088億円
3月5日   1兆2021億円  -432億円 1兆4111億円 +5697億円
2月26日  1兆2453億円  +285億円  8413億円 +799億円
2月19日  1兆2168億円  +164億円  7613億円 +1750億円
2月12日  1兆2004億円 -1123億円  5863億円  -32億円
2月5日   1兆3127億円  -167億円  5895億円 +1369億円
1月29日  1兆3295億円  +196億円  4526億円 -251億円
1月22日  1兆3098億円  -617億円  4777億円 +475億円
1月15日  1兆3715億円  +572億円  4302億円 +254億円
1月8日   1兆3142億円  -286億円  4048億円 -183億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
      売り      前日比    買い       前日比
6月02日  3億1044万株   +127万株  1億9200万株   +563万株
6月01日  3億0916万株   -513万株  1億8791万株   -1512万株
5月31日  3億1430万株   +643万株  2億0304万株   - 898万株
5月28日  3億0787万株   -1374万株  2億1202万株   +2199万株
5月27日  3億2161万株    +1万株  1億9002万株   -315万株
5月26日  3億2160万株   -2133万株  1億9317万株   -105万株
5月25日  3億4294万株   -309万株  1億9423万株   -356万株
5月24日  3億4604万株   -151万株  1億9779万株   -347万株
5月21日  3億4755万株   +364万株  2億0126万株   -366万株
5月20日  3億4391万株    +12万株  2億0493万株   -446万株
5月19日  3億4378万株   +177万株  2億0939万株   -758万株
5月18日  3億4200万株   -2945万株  2億1698万株   -953万株
5月17日  3億7145万株   -106万株  2億2651万株   -1795万株
5月14日  3億7252万株   -1122万株  2億4446万株   -550万株
5月13日  3億8374万株   -377万株  2億4997万株   -777万株
5月12日  3億8752万株    -36万株  2億5774万株   -685万株
5月11日  3億8788万株   +2368万株  2億6459万株   -1955万株
5月10日  3億6420万株    -17万株  2億8414万株   -571万株
5月07日  3億6437万株   +181万株  2億8985万株   +32万株
5月06日  3億6256万株    -64万株  2億8953万株   +286万株
4月30日  3億6320万株   +4545万株  2億8666万株   -1715万株
4月28日  3億1775万株   -511万株  3億0382万株   -2232万株
4月27日  3億2287万株   +492万株  3億2614万株   -1974万株
4月26日  3億1795万株   -212万株  3億4589万株   -334万株
4月23日  3億2007万株   +382万株  3億4923万株   -441万株
4月22日  3億1625万株    +32万株  3億5365万株   -500万株
4月21日  3億1592万株    -19万株  3億5865万株   -2361万株
4月20日  3億1611万株   +455万株  3億8227万株   -2862万株
4月19日  3億1156万株   -709万株  4億1089万株   -1192万株
4月16日  3億1865万株   -1566万株  4億2282万株   +56万株
4月15日  3億3432万株   -983万株  4億2225万株   +296万株
4月14日  3億4415万株   +392万株  4億1929万株   -4856万株
4月13日  3億4023万株   -857万株  4億6785万株   +4913万株
4月12日  3億4881万株   +891万株  4億1872万株   -644万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
9月4日  801億円
9月9日  801億円
9月15日  801億円
9月17日  801億円
9月23日  801億円
9月24日  801億円
9月29日  801億円
10月14日 701億円
10月16日 701億円
10月22日 701億円
10月28日 701億円
10月29日 701億円
10月30日 701億円
11月13日 701億円
11月18日 701億円
12月21日 701億円
12月22日 701億円
12月30日 701億円
1月4日  501億円
1月15日  501億円
1月20日  501億円
1月28日  501億円
2月26日  501億円
3月4日  501億円
3月5日  501億円
3月22日  501億円
3月24日  701億円
3月30日  501億円
4月21日  701億円

株探ニュース

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