株式・投資信託・ETF・退職・年金 投資に役立つ「ケイゾンマネー」

「ごきげん」のサイエンス

  • PR
  • PR
  • PR
 

長生きする人たちに共通する点があります。

それは、とてもハッピーな人。実は、科学的にもこの点については実証されつつあります。近年、心理学の分野でも「ポジティブ心理学」といって、短所よりも長所を見ることによって、個人や社会を繁栄させていこうという考え方が、市民権を得るようになってきました。ブータンではGDPよりGNH (Gross National Happiness:国民総幸福量)、いかに国民を幸福にするかを基本概念に国政を推進し、その結果、国民の80%が『自分は幸福である』と感じています。物質的・経済的豊かさだけでは幸福になれないことがわかり、世界でGNHに対する関心が高まっています。

以前、『Nature』という著名な科学誌に次のような総説が載りました。

Happy people live longer

「幸せな人は長生きする」。当たり前と言われれば当たり前の話ではありますが、私はこれを引用した「GOKIGEN people live longer」というキャッチフレーズをつくり、世界中に広めていきたいと考えています。

「ごきげん」という言葉の意味を、ちょっと考えてみてください。

身体が健康でさえあれば、ごきげんでしょうか。
メンタル的に健康であれば、ごきげんでしょうか。

たとえ身体が健康であったとしても、精神的に何か追い詰められていて、不安定な状態だったとしたら、それは決してごきげんだとはいえません。あるいは、いくら精神的に追い詰められる事がなかったとしても、足の骨を折っていたら、やはりそれもごきげんではなくなります。ごきげんであるということは、心身ともに健康を維持できていることが、大前提になるのです。そしてごきげんは、周りの人に伝染していきます。幸福は最大3人まで伝染し、3人目の幸福度は6%アップすることがわかっています。こうして、自分から発信されたごきげんが、周りの人たちにどんどん伝染していけば、世の中全体がごきげんになってきます。つまり、ごきげんは最大の社会貢献ともいえるのです。ごきげんであるからこそ、初めて長生きできたり、それこそ「Happy people live longer」であったりするわけです。ということは、心身の健康状態を維持するためには、努めてごきげんでいることが重要だということになってきます。結果的にごきげんになるのではなく、ごきげんでいようとしているからこそ本当にごきげんだし、長生きもできる、ということなのです。意思を持ってごきげんであるにはどうすればいいのか。それはポジティブ心理学ではありませんが、常に前向きに捉えること、よい方向に物事を考えていくクセをつけることです。

たとえば白血病の患者さんに「5年生存率は50%」と説明したとき、その反応は大きく2つに分かれます。「そんなに高いんですか」と喜ぶ人と、「たったの半分しかないのですね」といって悲しみに打ちひしがれる人です。私の経験上、前者の方が5年生存率は高まります。また、治療にともなう副作用の話をしたときも、「その程度なら何とか乗り越えられると思う」という人と、副作用の症状を一つひとつメモしては、「そんな副作用もあるんですか・・・・・・」といって、これまた悲観的になってしまう人とに分かれますが、前者に比べて、後者は明らかに副作用の症状が重く出てしまいます。

いずれも性格の違いといわれればそれまでですが、なかには努めてポジティブに考えるようにしている人もいます。また、笑うと免疫力がアップすることが証明されています。がんやウイルスを排除するNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化するからです。患者を支える「笑い療法士」という人々までいるくらいです。それと同じで、なにごともポジティブに捉え、ある種の意思を持ってごきげんであれば、免疫力も上がり、心身ともに健康な状態を維持できるようになるはずです。それが最終的に、最期の日まで健康で長生きできる身体をつくり上げていくのです。

 

澤登 雅一(さわのぼり まさかず)プロフィール
過去コラム一覧

澤登 雅一

三番町ごきげんクリニック 院長

1992年、東京慈恵会医科大学卒業後、血液内科医として日本赤十字社医療センターで主に白血病や悪性リンパ腫などの血液がんの臨床に従事。2005年より三番町ごきげんクリニック院長。病気を診る立場から、病気にならないことの重要性を痛感し、アンチエイジング医療を実践するとともに、ライフワークとしてがんの治療に力を注いでいる。

医学博士
東海大学医学部 血液・腫瘍内科非常勤講師
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
日本抗加齢医学会専門医・評議員
日本内科学会総合内科専門医
日本血液学会専門医
米国先端医療学会(ACAM)キレーション治療認定医
日本がん治療認定機構 がん治療認定医
エピジェネティック療法研究会代表幹事

著書:
『細胞から「毒」が逃げ出す生き方~キレーション身体革命~』(講談社)
『ビタミンCはガンに効く』(ディスカヴァー)
『人より20歳若く見えて、20年長く生きる!』(ディスカヴァー)

掲載日:2013年7月29日

 
 
    

特集

「証券アナリストの調査手法とこだわり」(全6回)

「証券アナリストの調査手法とこだわり」

証券アナリストの行動パターンをご紹介!個人投資家のリスク回避術を学ぼう。

特集を読む »

おもしろ企業探検隊

おもしろ企業探検隊

平林亮子&内田まさみの「そうだ!社長に会いに行こう」ナブテスコ株式会社

特集を読む »

おすすめ証券

  1. 1位
  2. 2位
  3. 3位