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今、子供に教えるべきは「生き抜く力」

日野佳恵子です。主婦を中心とした女性マーケティングの会社、「ハー・ストーリィ」を立ち上げ、ちょうど23期目に入りました。

最近は「イクメン」といって、男性の育児参加が注目されていますが、それでも子育ての現場は主婦が中心。実は日々、主婦マーケティングの仕事に携わるなかで、子育てに対する親の意識が、少しずつ変化していることを実感します。ちょっと昔、勝ち組人生のキャリアパスといえば、一流大学を出て、一流企業もしくは官公庁に入るというのが通り相場でした。勉強さえ出来れば、ほぼエスカレーター式に出世できるという時代が長く続いたため、親は、子供がそのキャリアパスを手に入れられるようにと、高い授業料を払って塾通いをさせたものです。

このように書くと、「今はそれとは全く逆の時代になっている」、「学習塾ビジネスは成熟期から衰退期に差しかかっている」といった結論を期待される方が多いでしょうか。いえいえ。決してそんなことはありません。教育熱は以前にも増して高まってきています。ただ、教育の目的が変わってきたように思えます。かつての教育は、試験で高得点を上げるのが主目的で、いわゆるお受験テクニックを教えるというものでした。教育の目的は、あくまでも「良い大学に入る」こと。これが今、どう変わってきたのかというと、「生き抜く力を身に付ける」ための教育を意識する親が増えてきているのです。

生き抜く力を身に付けるための教育とは何か。具体的な事例を挙げると、次のようなものが考えられます。

・世界中どこででもコミュニケーションが取れるようになる「語学力」。
・身体を鍛え、勝つことへの意欲向上を図るための「スポーツ」。
・健全な肉体と精神を鍛えるための「スカウト活動」。

これらはごく一部に過ぎませんが、いずれも受験テクニックを身に付けるための教育とは、だいぶ趣が異なります。

この手の傾向は、5~6年ほど前から強まってきたように記憶しています。ちょうどリーマンショックの前後です。世界の名だたる企業、金融機関がバタバタと倒産した経済ショックを目の当たりにした親は、「どんなに世の中が大きく変化しても、たくましく生きていける子供に育てたい」と願ったことでしょう。加えて昨今、少子化によって一人っ子が増えていることも、その原因のひとつです。一人っ子は、親が亡くなったら、自分一人の力で生きていかなければなりません。結婚しなければ、自分自身が死ぬまで天涯孤独の身です。だからこそ、子供に対して「一人でも強く生きていける」ような、強い精神力を身に付けさせたいという願いが、教育目的の変化を促した最大の要因と考えられます。


日野 佳恵子(ひの かえこ)プロフィール
過去コラム一覧

日野 佳恵子

株式会社ハー・ストーリィ代表取締役

島根県生まれ。 広島市でタウン誌の編集長、広告代理店プランナーを経て、1990年に、さとうみどり(現:ハーストーリィプラス 代表取締役)と2人で創業。 女性マーケティングのパイオニア企業として注目を集める。

全国に女性を中心とした10万人のネットワークを持ち、女性マーケティングの成功は、『関わりと巻き込み』にある、という持論の元、 企業・女性との3者共働型で実践する「クチコミュニティ・マーケティング」を開発。 ※「クチコミュニティ」は、ハー・ストーリィの登録商標です。

創業から20年目を迎えた2010年SNS「暮らしの根っこ」を立ち上げ。 時代の変化に対応した女性マーケティング事業を目指し、これからのライフワークとして取り組んでいる。 「女性」をキーワードにした講演・執筆・取材依頼は年間100本を越える。

株式会社ハー・ストーリィ

掲載日:2013年8月7日

 
    

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