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「リスクを取るリスク」と「リスクを取らないリスク」

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金融の世界では、リスクというのは「危険」ではなく「不確実性」を指します。

例えば、預金がリスクの低い商品で、外貨投資がリスクの高い商品と言われるのは、預金なら1年後に金利がどのくらいもらえるかほぼ確実にわかるのに対し、為替は円安か円高か予想できないからです。確実にもらえる金利が決まっている預金はリスクが低く、為替の変動が読めない外貨投資はリスクが高いという訳です。ただし、これは円ベースで見た場合です。資産の実質価値という点から考えると、本当に円の預金のリスクは低いのでしょうか?

具体的に考えてみましょう。円資産を100万円持っているのと、円資産と外貨資産を50万円ずつ持っている場合、どちらがリスクが高いのでしょうか。為替リスクを考えれば、外貨資産を保有している方が、リスクが高いというのが通常の考え方です。しかし、円資産100%の場合、円高でも円安でも100万円のままで変わりありませんが、円安になれば、同じ100万円でも実質的な価値は下がります。実質価値が下がることを考えれば、円ベースでの元本保証には何の意味もなくなります。逆に外貨を半分持っている方が、円安になっても実質価値の下落をマイルドにすることができるのです。

円高になるか円安になるかわからないのであれば、円100%にするよりも、わからないから半分半分にしておいた方が、資産の実質価値の変動は低く、リスクが低いとも考えることができるのです。自分の資産をすべて「リスクの低い」預貯金に置いておくことは、実は「リスクを取らないリスク」を取っていることになります。?

日本人の個人金融資産1,500兆円の9割以上は円資産。しかもそのうち約半分は円の現金・預金になっています。年金や保険を入れると、日本人の金融資産が大きく偏っていることに気が付きます。円の預金や年金、保険といった資産は一見保守的で手堅い資産の管理方法のように見えますが、リスクを取らないリスクが存在しています。?

日本人個人投資家にとって今やるべきことは、一定の資産比率を外貨で保有することです。これはこれから円安になるからやるのではなく、為替の予想ができないから、リスクを抑えるためにやるべきことなのです。


内藤 忍(ないとう しのぶ)プロフィール
過去コラム一覧


株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事

1964年生まれ。
1982年 東京大学文科2類に入学。1986年、東京大学経済学部卒。大学卒業後、住友信託銀行に入社。東京中央支店に配属。2年目から資金為替部で為替ディーリング業務を担当。
1989年 社内留学生制度で、MITスローン・スクール・オブ・マネジメントで留学。MBA取得。帰国後、市場金融部、企画部、総合資金部で資産運用業務を担当。
1997年 住友信託銀行を退社。英系資産運用会社のシュローダー投信投資顧問株式会社に入社。ファンドマネージャーとして債券とグローバル・アセット・アロケーションを担当。
1999年 株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)に入社。商品開発、資産設計などを担当。
2004年 個人向け投資商品企画・運営会社であるマネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役に就任。
2005年 株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長に就任。
2011年 クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクター
2013年 株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任

主な著書に、シリーズ12万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ(自由国民社)、「60歳までに1億円つくる術」(幻冬舎)、「「好き」を極める仕事術」(講談社)、「丸の内朝大学マネーの教科書」(朝日新聞出版)、「内藤忍の投資手帳」(ディスカヴァー21)など多数。
最新刊「貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい!」(ディスカヴァー21)が2013年8月に発売。
公益社団法人日本証券業協会証券検定会員。


掲載日:2013年8月26

 
 
    

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