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老子の教えと資産運用

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私にとって「人生を通じての愛読書は?」と聞かれたら、老子の「道徳経」をあげるだろうと思います。

荘子も併せて老荘思想は私の人生の指針でもあります。そして、面白い事に資産運用に非常に参考になることがたくさん書かれています。詳細は拙著「老荘に学ぶリラックス投資術」(パンローリング)をお読みいただくとして、その一つを紹介しましょう。

道徳経に「微妙玄通」という話が書かれています。この教えは、優れた君主の特質を示したものですが、実は資産運用にも通ずるところがあります。君主は国を治めますが、資産運用では、みなさんが金融資産という国を治める君主、司令塔です。良き君主が国を治めるためには、国をいくつかの行政単位に分けることが必要です。そして、その単位ごとに行政官を指名します。行政官はその地域の人民を収めます。

資産運用でも、司令塔であるあなたは、金融資産全体という国を資産クラスごとに分割します。そして、それぞれの資産クラスごとに投資対象を選択します。多くの場合、それは投資信託だったり、ETFだったりするでしょう。それらのファンド・マネジャーが地方の行政官です。そして、ファンド・マネジャーは人民にあたる個別の銘柄を運用していくのです。

老子先生は優れた君主は以下の七つの性格を持っているといいます。これらは資産運用にもそのまま通用します。両者を比較してみましょう。

国を治めるための良き君主の特質
(老子の教え)
資産運用を行うための良き投資家の心得
1 万事に慎重で、冬の川を渡るようだ。 注意深く運用し、一時的に人気のある銘柄や投信に飛びつかない。
2 消極的で強国に囲まれた弱国のようだ。 高い収益を狙わず、守りを中心とする。
3 落ち着いて控え目でありながら、油断のないさまは、招かれた賓客のようだ。 慢心せず自信過剰にならず、欲張らない。
4 物事に執着しないことは、氷の溶けてゆくようだ。 間違えたときは誤りを認め、直ちに行動を修正する。
5 飾り気がないことは、原木のようだ。 ポートフォリオはシンプルであるほど良い。
6 心の広さは、すべてを受け入れる谷そのもののようだ。 長期的かつグローバルな視点で分散投資を行う。
7 とらえどころがないことは、濁った水のようだ。(しかし、どんなに濁った水もじっと静かにしていれば澄んでくる) 日々のマーケットは、バケツの中に泥と水を入れてかき混ぜたようなものです。悠々と長期で構えていれば落ち着くところに落ち着くものです。

いかがでしょうか。とても、参考になる教えだと思います。

岡本 和久(おかもと かずひさ)氏プロフィール
過去コラム一覧

ファイナンシャル・ヒーラー ®

CFA 協会認定証券アナリスト (Chartered Financial Analyst)
I-O ウェルス・アドバイザーズ株式会社 代表取締役社長

慶應義塾大学経済学部卒。大手証券会社のニューヨーク現地法人、情報部などで証券アナリスト・ストラテジスト業務に従事、1990年に、バークレイズ・グローバル・インベスターズを設立、2005年まで 15年間代表取締役社長として年金運用業務に携わる。
2005年5月、個人投資家向け投資セミナーを行うI-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社を設立、代表取締役社長に就任。現在、同社でマンスリー・セミナー、ハッピー・マネー教室などを開催する傍ら、長期投資家仲間によるクラブ・インベストライフを主宰。

著書に『瞑想でつかむ投資の成功法』(総合法令)、『金遣いの王道』(林望氏との共著、日経プレミアシリーズ)、『資産アップトレーニング』(日本経済新聞出版社)、『100歳までの長期投資*コア・サテライト戦略のすすめ』(日本経済新聞出版社)、『長期投資道』(パンローリング)、『老荘に学ぶリラックス投資術』(パンローリング)、『親子で学ぶマネーレッスン』(創成社)など多数。

日本証券投資顧問業協会理事、同協会副会長兼自主規制委員会委員長、投資信託協会理事、日本CFA(Chartered Financial Analyst)協会会長。経済同友会会員。

掲載日:2013年10月11日

 
 
    

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