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最小単位の仲間は誰なのかを考える

「ありがとう」

この言葉を日頃から妻に伝えることによってコミュニケーションを図るのが大事だということを、前回申し上げました。特に今、40代、50代の男性は、とにかく働きづめの毎日が続き、1週間を通じて、妻とまともに会話していないという方も少なくないと思います。だからこそ、折に触れて妻に対し、感謝の「ありがとう」を伝えることが何よりも大事なのですが、加えて、妻との間にある(かもしれない)大きな溝を埋めるためには、次の2つの点について、40代、50代のうちから、きちっと情報の共有化を図っておく必要があります。

第一は、これから先の人生に必要なお金について。特に40代は仕事もピークで、徐々にではありますが、お金にも余裕の出てくる時期です。しかし、この20年の傾向を見ると、夫婦で財布が分かれているというケースが、かなり増えてきました。特に共働き夫婦の場合、この傾向が顕著に見られます。そして夫は、自分が毎月使えるお小遣いの額は把握していても、家計に一体いくらの貯蓄があるのかということを、ほとんど知らない場合があります。

50代も半ばになれば、子供も巣立ち、今後20年間、あるいは30年間という長い時間を、共にどう過ごせば良いのかということを、共通認識として持っておく必要があります。だからこそ今、家計にどのくらいのお金があり、それをベースにしてどういう人生設計を建てていくのかということを考える必要があるのです。

第二に、特に男性は「最小単位の仲間は誰なのか」ということをお互いにしっかり考えること。きっと働き盛りの頃は、会社という組織に依存している男性が大半でしょう。出世競争に身を投じ、会社組織の中でのポジションアップに全力を費やしている人ほど、その傾向が強く見られます。そして、その一方で家族やご近所とのお付き合いが疎かになってしまいます。

でも、よく考えてみて下さい。子供が巣立ち、定年を迎えれば、あなたのタイトルは「部長」でも「課長」でもなく、ただの「夫」になるのです。そして、その時の仲間は決して部下や同僚ではなく、「妻」になります。

ところが、この意識改革がなかなかうまくいかない男性が多いのも事実です。それも、偉くなっている人ほどそうです。
なぜでしょうか。会社組織の中で偉くなった男性ならではの見栄が、それを邪魔するのかも知れません。部下から受けている尊敬の念を妻にも求めようとすると、ますますこの意識改革が出来なくなります。

なかなか難しいことではありますが、50代になったら、会社組織とお仕事よりも、家庭(特に妻)とご近所付き合いを大切にして下さい。会社や肩書に頼らない人生を考え、妻と共有することが、定年後の人生をより幸せなものにしてくれるのです。

日野 佳恵子(ひの かえこ)プロフィール
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株式会社ハー・ストーリィ代表取締役

島根県生まれ。 広島市でタウン誌の編集長、広告代理店プランナーを経て、1990年に、さとうみどり(現:ハーストーリィプラス 代表取締役)と2人で創業。 女性マーケティングのパイオニア企業として注目を集める。

全国に女性を中心とした10万人のネットワークを持ち、女性マーケティングの成功は、『関わりと巻き込み』にある、という持論の元、 企業・女性との3者共働型で実践する「クチコミュニティ・マーケティング」を開発。 ※「クチコミュニティ」は、ハー・ストーリィの登録商標です。

創業から20年目を迎えた2010年SNS「暮らしの根っこ」を立ち上げ。 時代の変化に対応した女性マーケティング事業を目指し、これからのライフワークとして取り組んでいる。 「女性」をキーワードにした講演・執筆・取材依頼は年間100本を越える。

株式会社ハー・ストーリィ


掲載日:2013年11月9日

 
    

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