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がん治療としての高濃度ビタミンC点滴療法

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がんに対する高濃度ビタミンC点滴療法は、近年、日本でも急速に広まっていて、多くの医療施設がこの治療に取り組んでいます。

高濃度ビタミンC点滴療法の主なメリットは、以下があげられます。

・従来の抗がん剤などに比べ副作用がはるかに少ない。
・本来ビタミンCが持つ、免疫・栄養・抗ストレス・皮膚や粘膜の保護・精神
 安定効果などによるQOLの改善。
・標準治療の副作用や合併症のリスクの軽減が期待できる。
・抗がん剤など他の標準治療と併用できる。

しかし、そもそも高濃度ビタミンC点滴療法はなぜ注目されるようになったのでしょうか。それは、やはりがん細胞を死滅させる効果があると考えられているからです。

がんに対するビタミンCの効果は、1976年、ノーベル賞を2度受賞したライナス・ポーリング博士らにより最初に報告されました。彼らは、末期進行ガンの患者さんに対し、ビタミンCを経口で投与するのに加えて静脈から一定期間投与し、その後も継続的に経口投与する、という治療を行いました。この治療法によって、患者の生活の質(QOL)は向上し、平均生存期間が、対照群に比べ4.2倍延長したことを示しました。

その後、ビタミンCを経口投与しても、がん患者において何の治療効果も得られなかったという、否定的な試験結果が公表されましたが、2005年にアメリカ国立衛生研究所(National Institute of Hearth: NIH)から、ビタミンCががん細胞に効くメカニズムに関する論文が発表されたことにより、ビタミンCは再び表舞台に立つこととなります。NIHの論文では、抗酸化物質であるビタミンCを大量に静脈内投与すると、むしろ強い酸化作用を誘導しがん細胞を死滅させること、さらに、正常細胞には何のダメージも与えないことが示されました。このNIHからの報告以来、さまざまながんに対して、多くの臨床試験が行われています。

その中でも最新の2つの臨床試験をご紹介します。

1つは、2013年2月に報告された米国アイオワ大学で行われた臨床試験です。ステージ4の膵臓がんに対して、高濃度ビタミンC点滴療法と化学療法(ジェムザール)を併用した第1相試験では、ステージ4の膵臓がん9例に対し、ジェムザールを用いた標準治療に、週2回、15-125gの高濃度ビタミンC点滴療法を併用しました。9例の平均生存期間は13カ月で、標準治療の平均生存期間5.65カ月を大幅に延長しました。1例で腫瘍サイズが9分の1に縮小したほか、15カ月、29カ月生存した例もありました。また、併用に起因する大きな副作用は認められませんでした。彼らは、「高濃度ビタミンC点滴療法とジェムザールとの併用は安全に行うことができる。また、9例と少数ではあるが治療効果が認められた。この効果を確認すべくさらなる長期の研究を行うべきである。」と結論付けています。

もう一つは、本年2月に米科学誌に発表されたカンザス大学での研究です。ステージ3から4の卵巣がんに対して、高濃度ビタミンC点滴療法と化学療法を併用したところ、化学療法の副作用を軽減させることができました。また、マウスを使った実験では、高濃度ビタミンC点滴療法と化学療法の併用は、卵巣がんの進行を抑制することが明らかになりました。さらに、高濃度ビタミンCによって、酸化的にがん細胞が死滅し正常細胞はダメージを受けないというメカニズムも改めて検証されています。この発表は、英国BBC放送でも報道され、世界的な関心の高まりを示すことになりました。
URL: http://www.bbc.co.uk/news/health-26038460

私が非常勤講師として所属する東海大学医学部血液・腫瘍内科でも、同大学川田浩志准教授らと共に高濃度ビタミンCがヒト白血病細胞の血管新生を阻害することで腫瘍の増殖を抑制するというメカニズムを発見しました。この発見は、米国の科学誌「PLOS ONE(プロス・ワン)」に2013年4月に掲載されています。
URL: http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0062717

このように、高濃度ビタミンC点滴療法に関する研究発表は現在世界中で行われており、がん治療におけるこの治療法の有効性を更に裏付けるものとなっています。今後も、本治療が多くのがん患者さんからより一層信頼され、新たな治療の選択肢となることを期待しています。

澤登 雅一(さわのぼり まさかず)プロフィール
過去コラム一覧


三番町ごきげんクリニック 院長 

1992年、東京慈恵会医科大学卒業後、血液内科医として日本赤十字社医療センターで主に白血病や悪性リンパ腫などの血液がんの臨床に従事。2005年より三番町ごきげんクリニック院長。病気を診る立場から、病気にならないことの重要性を痛感し、アンチエイジング医療を実践するとともに、ライフワークとしてがんの治療に力を注いでいる。

医学博士

東海大学医学部 血液・腫瘍内科非常勤講師
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
日本抗加齢医学会専門医・評議員
日本内科学会総合内科専門医
日本血液学会専門医
米国先端医療学会(ACAM)キレーション治療認定医
日本がん治療認定機構 がん治療認定医
エピジェネティック療法研究会代表幹事

著書:

細胞から「毒」が逃げ出す生き方~キレーション身体革命~』(講談社)
ビタミンCはガンに効く』(ディスカヴァー)
人より20歳若く見えて、20年長く生きる!』(ディスカヴァー) 

掲載日:2014年3月20日

 
 
    

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