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人生は積立投資

命に時間という要素が加わったものが「人生」です。お金に時間という要素が加わったものが「投資」です。そもそも、お金というものは「ご縁のネットワーク」を流れているものです。そして、そのご縁のネットワークのなかでどう生きるかということを投資は教えてくれます。

 長期間にわたる投資で有効な方法として積み立て投資があります。誰も相場の短期的な動きなどわかるものではありません。ですから、買付タイミングの時間分散を図る。時間分散のはかり方として人間がタイミングを判断をするのではなく、一定のフォーミュラを作ってその通りに投資をしていく。これがフォーミュラ投資で、その代表選手がドルコスト平均法です。

ご存じの方が多いと思いますが、ドルコスト平均法というのは事前に決めた金額を、例えば毎月25日というように定期的に買い付けて行こうというものです。この方法の効果は、株価や基準価格が安いときにはたくさんの株数(口数)が買え、高いときには少な目に買うということが自動的に行えるということです。

 人間の判断はどうしてもマーケットの短期的な動きに左右されてしまいます。結果として高いときにたくさん買い、安いときに少なく買うという本来の合理的な投資とは逆のことをしでかしてしまいがちです。ドルコスト平均法はそのような間違いをフォーミュラという形で避けようというものです。

 「時は金なり」という言葉があります。我々は毎日、24時間、「時」という資源を投資しているのです。毎日、毎日、それを続けていくことで人生が形成されて行きます。長い人生の過程では良い事も悪い事も起こります。ちょうど、人生を通じての資産運用においてバブルもあればクライシスもあるのと同じです。

 いま、苦しいことが起こっていたらそれはとても良い事なのです。なぜなら、失敗や苦しみから学ぶことは、成功や楽なことから学べることよりもはるかに大きいからです。つまり、同じ一日、24時間で苦しいことが多いほど学びが大きいのです。楽なときは学びが少ない。これはドルコスト平均法で価格が安いときは多目に、高いときは少な目に買うというのと同じです。

このようにして毎日、一定の時間を投資し、苦しい時期や楽な時期を経験しながら人生の豊かさや幸福感が積み立てられていくのです。たくさんの失敗の経験があるほど、結果として自分のなかにたくさんの学びが貯まっていく。投資はいろいろな面で生き方を教えてくれるものだとつくづく思います。

岡本 和久(おかもと かずひさ)氏プロフィール
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ファイナンシャル・ヒーラー®

CFA 協会認定証券アナリスト (Chartered Financial Analyst)
I-O ウェルス・アドバイザーズ株式会社 代表取締役社長

慶應義塾大学経済学部卒。大手証券会社のニューヨーク現地法人、情報部などで証券アナリスト・ストラテジスト業務に従事、1990年に、バークレイズ・グローバル・インベスターズを設立、2005年まで 15年間代表取締役社長として年金運用業務に携わる。
2005年5月、個人投資家向け投資セミナーを行うI-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社を設立、代表取締役社長に就任。現在、同社でマンスリー・セミナー、ハッピー・マネー教室などを開催する傍ら、長期投資家仲間によるクラブ・インベストライフを主宰。

著書に『瞑想でつかむ投資の成功法』(総合法令)、『金遣いの王道』(林望氏との共著、日経プレミアシリーズ)、『資産アップトレーニング』(日本経済新聞出版社)、『100歳までの長期投資*コア・サテライト戦略のすすめ』(日本経済新聞出版社)、『長期投資道』(パンローリング)、『老荘に学ぶリラックス投資術』(パンローリング)、『親子で学ぶマネーレッスン』(創成社)など多数。

日本証券投資顧問業協会理事、同協会副会長兼自主規制委員会委員長、投資信託協会理事、日本CFA(Chartered Financial Analyst)協会会長。経済同友会会員。

掲載日:2014年3月17日

 
    

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