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フィリピン 台風被害からの復興支援を観光で

2013年11月にフィリピンを襲った大型台風30号(アジア名・ハイヤン、フィリピン名・ヨランダ)は、レイテ島のタクロバンを中心に、各所に甚大に被害をもたらした。今もなお、世界から支援の手がさしのべられ、復旧復興のさなかにある。

フィリピンは、7,000もの島々からなる多島海国家である。それゆえ台風被害が、すべての島に及んだわけではない。去る2014年3月、首都マニラがあるルソン島やパラワン島を訪ねた。

メトロ・マニラは、近年フィリピンの政治経済が安定していることをうけ、驚くほど活気に満ちていた。フィリピンの流通最大手財閥SMグループが展開するショッピングモールで最大規模を誇るSM シティ ノース エドサが位置するエドサ地区。そのメガモールに隣接するホテル、エドサ シャングリ・ラ マニラに、先月投宿した。ロビーはもとよりレストランは、裕福な中華系フィリピン人でごった返し、約600室は満室の状態という。

フィリピンは、未曽有の自然災害に見舞われながらも7%台というASEAN主要国のなかで最も高いGDP成長率を維持する。エネルギー資源が豊富なフィリピンへの投資は近年、増加の傾向にあり、ペソ高基調が続いている。フィリピンへの外国直接投資(FDI)認可額では日本がトップにあるが、フィリピン政府はさらなる成長を目指して各国から製造業を呼び込むことにも力を注いでおり、日系企業を中心とした産業集積はさらに進むものと予想される。

「フィリピン最後の秘境」と呼ばれるパラワン島エルニドは、天然大理石の島々が幾重にも連なる絶景で、その多くが無人島だ。一島一リゾート制の、この世のものとはおもえない美しさの自然共生型リゾートホテルが点在する。もちろん島に、車は走っていない。マニラからエルニドまで空路約1時間強。そこからリゾートまでは、バンカーボートと小型船を乗り継いでたどり着く。

2014年3月30日、羽田空港の国際線発着枠が拡大された。羽田からマニラへの直行便(全日空)が就航して、フィリピンはますます日本に近づいた。経済的な結びつきが強いフィリピンだが、実のところ私たちにはまだ、あまり知られていない景勝地が多い。

台風被害からの復興支援を観光で。次回はマニラで乗継いで、ルソン島以外の魅惑の島々へ、ぜひ今こそフィリピンの島旅計画を立ててみてはいかがだろう。手つかずの自然のなかの極上のリゾートが、あなたを待ち受けているはずだ。

エメラルドグリーンの美しい海・エルニドではカヌーなどのビーチアクティビティがおすすめ

千葉 千枝子(ちば ちえこ)プロフィール
過去コラム一覧

観光ジャーナリスト 横浜商科大学講師
中央大学経済学部インターンシップ科目国際観光コース客員講師
特定非営利活動法人(NPO)交流・暮らしネット理事長

中央大学卒業後、富士銀行に入行。シティバンクを経て、JTBに入社。96年有限会社千葉千枝子事務所を設立。運輸・観光全般に関する執筆、講演活動を行いラジオ、テレビにも多数出演。神奈川県観光審議会・沖縄県感動体験戦略検討委員会・釜石食ブランド開発検討協議会などの委員。日本観光研究学会、日本観光ホスピタリティ教育学会、日本旅行業女性の会、日本旅行作家協会会員。ファイナンシャルプランナー、総合旅行業務取扱管理者を有する。著書に「JTB 旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

ブログ(毎日更新)「旅のエクセレンス」
公式ホームページ「Long Stay Style」

掲載日:2014年4月14日

 
    

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