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不動産投資には金融資産には無いメリットがある

資産運用の投資対象は大きく分けると、金融資産と実物資産があります。実はここ数年、私自身の資産運用を金融資産から実物資産にシフトしてきました。昨年は、海外の不動産を3カ所に購入し、実物資産の比率が金融資産の比率より大きくなり、2つの比率は逆転しました。実物資産の大半は、海外不動産です。

海外不動産への投資を進めている背景には、実物資産が持つ金融資産には無い魅力があります。それは、市場の「歪み」からの超過リターンが得やすいという特徴です。

金融の世界は効率性が高く、この歪みを見つけることは簡単ではありません。為替市場や株式市場には多数の市場参加者がいますから、歪みがどこかに発生してもすぐに誰かに気が付かれてしまい、超過収益を得る機会が消えてしまうのです。しかし不動産市場にはこの「歪み」が長年放置されていることがあります。そこに収益チャンスがあるのです。

さらに、海外不動産には他の投資には無い利益を得る方法があります。それがタックスメリットです。

投資というと通常はキャピタルゲイン、インカムゲインを狙うことになります。しかし、3つ目のタックスメリットは、不動産ならではのものと言えます。

不動産投資には、減価償却という他の資産には無い税務会計上の仕組みがあります。これは購入した不動産の建物部分を法律で定められた年数によって費用として計上できる税制上の取り扱いです。

特に、築年数が法定償却年数の22年を超えた中古木造建築物の場合、日本国内では4年間で償却することが、法律で認められています。減価償却費用は給与所得による課税対象額と相殺できますので、所得の大きな人にとっては節税メリットとなるのです。

日本国内ではこのような築年数の古い木造住宅はテナント付けが難しく、銀行からのローンもほとんど不可能です。しかし、米国などでは築40年を超えるような物件が普通に売買されています。このような物件に投資をすることで、節税メリットを得ることが可能なのです。

4月23日に「究極の海外不動産投資」(幻冬舎)を出版いたします。これは私自身が実践しているものの、日本の個人投資家にはまだ馴染みの薄い、海外不動産投資について網羅的に解説した作品です。

具体的な投資エリアの選び方から、タックスメリットについての解説まで、必要な情報をコンパクトに盛り込みました。

海外不動産投資はリスクもありますが、大きな可能性もある投資エリアです。アメリカだけではなく、フィリピン、カンボジア、バングラデシュといった新興国にも投資エリアは広がっています。

日本人が保有している大切な資産をどのように守り、増やしていくか。新しい投資のフロンティアの正しい情報をこれからも提供していきたいと思っています。

内藤 忍(ないとう しのぶ)プロフィール
過去コラム一覧


株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長

一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事

1964年生まれ。
1982年 東京大学文科2類に入学。
1986年 東京大学経済学部卒。大学卒業後、住友信託銀行に入社。東京中央支店に配属。
      2年目から資金為替部で為替ディーリング業務を担当。
1989年 社内留学生制度で、MITスローン・スクール・オブ・マネジメントで留学。
      MBA取得。帰国後、市場金融部、企画部、総合資金部で資産運用業務を担当。
1997年 住友信託銀行を退社。
      英系資産運用会社のシュローダー投信投資顧問
株式会社に入社。
      ファンドマネージャーとして債券とグローバル・アセット・アロケーションを担当。
1999年 株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)に入社。商品開発、資産設計
      などを担当。
2004年 個人向け投資商品企画・運営会社であるマネックス・オルタナティブ・インベスト
      メンツ株式会社代表取締役に就任。
2005年 株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長に就任。
2011年 クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクター。
2013年 株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。
       一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

主な著書に、シリーズ12万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ(自由国民社)、「60歳までに1億円つくる術」(幻冬舎)、「「好き」を極める仕事術」(講談社)、「丸の内朝大学マネーの教科書」(朝日新聞出版)、「内藤忍の投資手帳」(ディスカヴァー21)、貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい!」(ディスカヴァー21)など多数。

近著:「究極の海外不動産投資」(幻冬舎)

公益社団法人日本証券業協会証券検定会員。 


掲載日:2014年4
月22

 
    

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