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大切なことは経営者から学んだ

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クライアントであるとある合同会社を、株式会社に組織変更することになりました。理由は内緒ですが、弊社と税理士法人から組織変更をご提案。いよいよ手続開始となりました。
そこで、新しい社名での会社の実印を作って欲しいと経営者さんに連絡を入れたところ
「もう作ってあります!」
との返信がきてびっくり。
このスピード感、本当にすごいです。先の先まで配慮しているというか、想像している。そして必要と判断したことは即実行。スムーズに作業を進めることができて助かります。

ベンチャー企業の経営者さんについて、ときどき
「朝令暮改で言うことがコロコロ変わって困る」
という声を聞きます。
その原因の1つが、このスピード感にあるのだと思います。言うことに一貫性がないというよりは、すごいスピードでたくさんの判断をしているため、日々、口にすることが変わってしまうのです。
例えば、ソフトウェアを提供して人々を楽しませたいというビジョンがあったとき、そのためにどんなソフトを作ればいいのか、そもそも、自社で作るのかどうか、などについて、経営者さんの思考はどんどん変化しています。
また、ビジョンそのものも変化している可能性があります。
経営者さんの中では、段階を踏んで判断して変化しているので一貫性があるのだけれど、言葉だけ聞いているとコロコロ変わっているように見える、ということです。
もちろん、ビジネスの成功のためには継続した努力が必要不可欠ですので、決定事項に注力し続けるという姿勢がゼロでは困ります。経営者の発言が単なる気まぐれで朝令暮改となっているのであれば、企業は存続できなくなるでしょう。
ただ、あきらめないで闇雲に頑張ればいいというわけでもありません。ましてや、過去の成功体験にとらわれて変化できないようであれば組織は衰退します。きちんと利益を出し続けているのであれば、経営者の発言は単なる朝礼暮改ではないということです。

過去の成功体験にとらわれない、という点も非常に重要ですよね。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
という有名な言葉もあるように、経営者が自分の発言や方法論にこだわりを持ちすぎると、環境変化に対応できなくなります。
「経営者としての嗅覚」からくる執着は重要ですが、「個人的な思い込み」からくるこだわりは邪魔になる。
現時点では、目的にはある程度執着するけれど、そのための手段にはあまりこだわらない、ことが大切だと私は理解しています。

そうそう、経営者さんの発言が朝礼暮改に見える他の理由としては、ビジネスには確率論的な要素があるという事も挙げられると思います。
絶対に当たるビジネスなどこの世の中にはありません。
だからこそ、どうしたらうまく行くかを考え、うまく行くまで努力し続けるわけですが、そこまでしても、うまく行く場合とうまく行かない場合があります。
それならば、色々なビジネスにチャレンジするしかありません。
また、うまく行ったとしてもどれだけ継続するかはわかりません。
そのため、企業を存続させようと思ったら、次から次へと新しいビジネスを立ち上げ、次世代の柱となるビジネスを常に育て続けなくてはならないという事です。
新しいビジネスの立ち上げは、コアコンピタンスを活用した多角化ということもありますし、偶然の産物もありますし、
「儲かりそうだ!」
と異業種から突然参入、という方法もあり得ます。経営者さんが次々とビジネスを立ち上げ、継続したり中断したりするのも、発言がコロコロ変わるように見える原因の一つかもしれません。

変化は世の常。
私が生きてきた40年足らずの時間を考えても、世の中はどんどん変化しています。
たとえば音楽の記録メディアは、カセットテープからMDになったかと思えば、MDはすぐにマイナーなメディアとなってCDが主流となり、今やスマホでデータをダウンロードする時代。
映像の記録メディアもβとVHSなどと言われていましたが、レーザーディスク(私の実家にはレーザーディスクがありました!!)が少々世の中をにぎわせた後、DVDやハードディスクが普及しました。DVDの規格の争いもありましたよね。
パソコンの記憶メディアもしかり。
変わらないモノもあるでしょうし、変わらないビジョンもあるでしょうけれど、時代とともに変化せざるを得ないこともある。

経営者さんの持つスピード感、柔軟性、行動力には、いつも刺激をいただいています。同じスピードで伴走できるよう、精進しなければ!!

平林 亮子(ひらばやし りょうこ)プロフィール
過去コラム一覧


公認会計士。中小ベンチャー企業をサポートする公認会計士集団アールパートナーズ代表。

1975年千葉県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部地理学科出身。大学3年次在学中に公認会計士試験合格。太田昭和監査法人(現新日本有限責任監査法人)にて国内企業の監査に多数携わった後2000年に25歳で独立。現在にいたる。

企業やプロジェクトのたち上げから経営全般に至るまで、あらゆる面から経営者をサポートしている。また、女性プロフェッショナルに関するプロジェクト「SophiaNet」プロデューサーを務めるなど、経営サポートに必要な幅広いネットワークを持つ。コンサルティング業務のかたわら、テレビ朝日『モーニングバード!』のレギュラーコメンテーター(2011年)、ラジオNIKKEI『平林亮子と岸田恵美子のちょっぴりおとなのマネー&マネー』のメインパーソナリティー(2013年)を務めるなど、マスコミでも活躍。さらに中央大学商学部客員講師(2010年度)、上場企業等の社内研修講師、中小企業総合展(中小企業基盤整備機構主催)特別講演講師を務めるなど、学校、ビジネススクール、各種セミナーなどで講義、講演も積極的に行っている。

決算書を楽しもう』(ダイヤモンド社)、『お金が貯まる5つの習慣』『相続はおそろしい』(幻冬舎新書)『レシートで人生を変える7つの手順』(幻冬舎)など、著書は40冊を超える。

2013年10月、女性会計士チームCPA745メンバーの共著による消費税の入門書『やさしく解説はじめての消費税』(中央経済社)を発刊。

アールパートナーズ
http://www.r-cpa.co.jp

平林亮子の酸素派人間のススメ!
http://www.hirabayashi-cpa.com

掲載日:2014年5月26日

 
 
    

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